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硝子戸

2010 - 02/08 [Mon] - 08:53

夏目 漱石 『文鳥・夢十夜』 「永日小品」作品中の「行列」より

 不図机から眼を上げて、入り口の方を見ると、書斎の戸が何時の間にか、半分明いて、広い廊下が二尺ばかり見える。

 廊下の尽きる所は唐めいた手摺に遮られて、上には硝子戸が立て切ってある。青い空から、まともに落ちて来る日が、軒端を斜に、硝子を通して、縁側の手前だけを明るく色づけて、書斎の戸口までぱっと暖かに射した。

 しばらく日の照るところを見詰めていると、眼の底に陽炎が湧いた様に、春の思いがゆたかになる。

 その時この二尺あまりの隙間に、空を踏んで、手摺りの高さ程のものがあらわれた。<以下略>

ーーー 引用ここまで(適当に改行) ーーー

 このあと色とりどりの頭巾などで仮装?した5人の子供たちが行列を組んで手摺の向こうを通り過ぎていく。この頃の漱石さんは、以前のカンシャク持ちの恐いお父さんと違い、穏やかな心持でいたようである。

 ときおり硝子戸なかから頬杖をして、何処かしら見つめる漱石さんに向かって、子供たちが安らかな笑顔で仮装行列をしてる姿が目に浮かんでくる。

20100130硝子戸と朝日_mo ふと、iMacのモニターから後ろを振り返ると、書斎の戸が何時の間にか、半分明いて、広すぎてもったいない廊下が1.2メートルほど見える。

 寒いはずだ!閉め忘れたのだろう。廊下の突き当たりは古びた戸棚に靴やスリッパが雑にあり、左には硝子サッシドアのノブが見える。

 青い空から、まともに落ちて来る日が、10年以上洗ってもいない黄ばんだカーテンから、サッシ硝子を通して、廊下を斜に薄明と色づけて、書斎の戸口までパッと暖かく射す。・・・・・暖かく、暖かく?射していない!

 しばらく日の照るところを見詰めていると、目の底に陽炎が湧いた様に、春の思いがゆたかになる・・・・ぃや、寒い、寒いんだよ。毎日毎日毎日毎日寒い。なにかしら考え事があって落ち着かない日々日々日々、目の底には凍りついた川辺が浮かぶ。

 ・・・・・さて、元気を出してマンションのお掃除に行こう。
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