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築40年以上の映画館で『おくりびと』を見る

2009 - 05/30 [Sat] - 22:22

おくりびと (小学館文庫)
 マスコミや人々から忘れ去られたころひっそりと上映する映画がある。地方といわれる我が地域では先月から『おくりびと』を上映している。

 死とは切っては切れない人の世だ。ましては、人生の半分以上?を生きた我が夫婦にとっても死は間近?のものに思える。か、どうかは分からないが、ま、とにかく夫婦そろって見に行ってきたのでした。

 久々に行く地元の映画館なのでした。

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 この映画館は確実に筑後40年は経っている。もしかすると50年以上かも知れない。

 なかは薄暗いというほどでもないが淡い電球色の灯りといったほうが似合う。これからの梅雨時になると、ほのかなカビの匂いが漂う。手書きの看板、むき出しの電気配線、レトロでなんだか好きだ。

 壁はコンクリートでぼこぼこ面にペンキ塗り、所々にタイル張りがあるから昔は豪華なつくりだったのだろう。年期のはいったこげ茶色のソファに老人が一人、居眠り?をしている。なぜか不思議な空間・・・・昭和にタイムスリップ?

 きょうは、何十年ぶり?かで2階に上がり見ることにした。ヨレヨレの緑色したビニールの階段を上るとタイル張りの丸い柱が現れた。そういえば、こんなのがあったよなぁ。なんだか宮殿に来たような気がしたのを思い出した。

 40年の月日が流れてもタイルは丈夫で綺麗だ。うちのマンションもタイル張りの外壁であることをふと思う。老朽化?したこのような建物をみると、うちのマンションの30年後、40年後に思いをめぐらす、はたしてどんなふうになっているのだろうかと・・・。

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 2階の一番前の椅子に座る。なにやら剥げ落ちそうなジプトーン天井を見上げると、これまたレトロな白熱球の照明器具と、まさか落ちてはこないようなぁ・・・なんて感じの天井扇がついている。

 ところで、観客がいない!2階に数人、1階も数人・・・・入居が少ない賃貸物件を思い出す。なんだか、すべて賃貸つながりの生活になっているようだ。などと思いながら、ま、こんなもんでしょうかね。静かでいいかもしれない。さらにいろいろ思いながら、涙ぽろぽろしながら久々の映画鑑賞なのでした。



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