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2011年12月に読んだ本

2012 - 01/01 [Sun] - 08:34

12月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4375ページ
ナイス数:609ナイス

働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)
表紙の絵をみながらニヤニヤしてレジに持って行った記憶がある。だって、働くことは嫌だしましてや欺瞞ばかりのサラリーマン社会なんて嫌いだもの。「俺、働かなくてもいいかも」と、思って買ったおバカさんな自分。生物学って凄い!本書は小さな蟻社会を丁寧に研究した学術書でありました。そこから人間社会を見ると・・果たして、今、グローバルかつ機敏に働ける人間、いわゆる勝ち組にならねば幸せといえないような社会の中で人はどう進化していくのかな。蟻や蜜蜂の社会を知ってなにか希望が見い出せたらよかったけれど、人社会にわりと虚脱感。
読了日:12月31日 著者:長谷川 英祐
春の嵐―ゲルトルート (新潮文庫)春の嵐―ゲルトルート (新潮文庫)
女のために足を一生引きずる生活を送るようになった僕はバイオリン 片手に作曲家になる事にしたのです。オペラはゲルトルートという女性を僕に恋をもたらしたでも、オペラ歌手の友達にいつのまにやら取られてしまった。彼女が僕の求愛を受け入れられぬ理由とは、こういうことだったのか!悔しいよ!彼は自己中心的なDV男なのだ、それがために別れた女達がいるんだ。貴女は幸せにはなれません!・・。結婚後の彼女はいつしか心の病に陥ってしまう、自殺も考えた僕も友達と彼女の想いに苦しみ、友達も自我の性格に苦しむ。父は僕に語る<コメへ>
読了日:12月30日 著者:ヘッセ
ゴーマニズム宣言SPECIAL 国防論ゴーマニズム宣言SPECIAL 国防論
漫画やアニメでお馴染みの『北斗の拳』を思い出す。暴徒と化した人間に女子供年寄りは暴力強奪で苦しめられ戦う民衆もあれども弱く殺戮されてしまうのだ。そこへケンシロウが登場、正義の力にてアチャ!アベシと巨漢暴徒らを始末してしまう。正義の心を持っていても「力」がないと駄目なのだ。ふと思う時がある。--暴力装置(←本書では異を唱えない)を国のため国民のために操れる知力胆力を持つのが他国と違う日本自衛隊なのだ。被災地支援に身を捧げ国民のために活躍し何人もの命を救った姿は頭が下がる思いだった。ケンシロウのように、
読了日:12月28日 著者:小林 よしのり
それでも明日(あす)は来る (新潮文庫)それでも明日(あす)は来る (新潮文庫)
クリスチャンである三浦綾子さんの『塩狩峠』を読んで感動し、ずっと気になっていた。『それでも明日は来る』は、ふと古本屋で手に取った。読み始めると苦手なエッセイ集だった。’77年からの十数年の未発表の随筆をまとめてある。読むにつけ数々の病魔と闘う日々が少しづつ見えてきました。結核、脊椎カリエス、心臓発作、帯状疱疹、直腸ガン、この文庫本が出版されるころパーキンソン病になった!?そ、そんな・・。幾多の病、闘病生活の中、なんと優しい文章でしょう。いつもまにか本書に引き込まれて行きました。三浦綾子さんの夫、光世さんと
読了日:12月27日 著者:三浦 綾子
それから・門 (文春文庫)それから・門 (文春文庫)
『それから』と『門』の合体文庫本を出版してくれた文春文庫さんに敬意を評ス。仕事もせず反社会的な高等遊民である代助が大学時代の親友平岡と結婚した三千代を取り戻す、と云うお話。三千代と一緒になるということは、父と兄、はたまた社会からも絶縁されお金も絶たれてしまうことを意味する。捨てるものは何も無い病弱な体じゃ先行き見えぬ死さえ覚悟した三千代は度胸が座っている。代助よそれからどうするんだ!と云う感じで終わる。序盤の文明批評辺りは疲れるが後半に向かっての恋の苦悶の様は息詰まる。漱石の筆力が味わえる。門は<コメ>
読了日:12月24日 著者:夏目 漱石
道は開ける 新装版道は開ける 新装版
先日、ふと読みたくなった。この書が呼んでいる。何故呼ばれたのか・・?--5年前、悩みに悩んだことがある。そんなときこの書を知り、悩みを切り、決断ができた。表紙の優しい笑顔でカーネギーさんは私を見つめ、言う「読むだけじゃ駄目ですよ、実行しなさい動きなさい」そして「何度も読みなさい」と。本書は何人もの幾つもの実例が綴られている、それは幾度かの難題の助言になり、決断を後押ししてくれた。何枚もの付箋紙、何本ものマーカーが引いてある。パラリパラリと読み進むと、ある一文でハタとめくる手が止まる。その一文は、<コメへ>
読了日:12月19日 著者:デール カーネギー,Dale Carnegie,香山 晶
シアター! (メディアワークス文庫)シアター! (メディアワークス文庫)
隙のない完璧"そう"な人物たちが登場し、だ、のだ、だった口調と比喩がない有川浩文体に凹み挫折しそうになりました↓。でも最後に思いがけない出来事をクリア、さらに起きたまさかの出来事をクリア~、や、やられました。面白かったです!有川さんの「あと書き」を読んで思いました「どうもすみませんでした!」そしてモデルとなった「Theatre劇団子」宰相石川さんの「解説にかえて」を読みさらに思いました「小説家、劇団宰相って凄い!」凹みそうになった自分に「悔しい!」--劇場に行きたい度急上昇↑。ぁ、まずDVD観ようかな。
読了日:12月15日 著者:有川 浩
塩野七生『ローマ人の物語』スペシャル・ガイドブック (新潮文庫)塩野七生『ローマ人の物語』スペシャル・ガイドブック (新潮文庫)
映画はよく観る、理由はよく分からないけど古代モノは昔から好き、衣装や風景や建築美術を見ると心が和む。『ローマ人の物語』の文庫本が書店の本棚にズラリと並んでいると、萌え萌えw。いつか読破しようと現在4巻まで積読本に並んでいる。本書を発見し手に取ると良質な紙、パラパラめくると綺麗なカラー写真満載!43巻までのスペシャルガイドブック!しかも780円!即買いニヤニヤ。産声を上げた紀元前8世紀から滅亡の5世紀までのお話がザッと分かる。最後には博物館の紹介と塩野七生さんのインタビューもある。とても充実した書で大満足。
読了日:12月12日 著者:
国家の謀略国家の謀略
全寮制で8~15時迄授業毎日5時間掛ける宿題と25~30単語と7~10程の句の暗記が義務づけられ、週1回小テスト月1回の本試験があり本試験で2回90点以下なら退学、適正がなければ早期退学が本人にも軍にも望ましいのだ。著者が英国陸軍語学学校で露語を学んだ時のお話で因みに組2番で卒業!この努力はインテリジェンス(情報・知性・地アタマ・胆力)を磨きプロになる一つだ。ゴルゴ13やスパイ小説のような諜報、防諜、宣伝、謀略がTV新聞の裏で繰り広げられている、何気ない日常の情報の中にある・・凄い、驚いた、ビックリした!
読了日:12月11日 著者:佐藤 優
はつ恋 (新潮文庫)はつ恋 (新潮文庫)
僕は16歳、隣に越してきた令嬢は21歳、彼女に媚びうる人々が日々訪ねてきて彼女に弄ばれて楽しく遊ぶ。僕もその仲間入りができた♪彼女は母子家庭で互いにヒステリックな母がいる僕の父はわりと二枚目でクールで父母の間もクール。家同士の付き合いもクールから罵り合い。でも彼女に魅せられ下僕になる幸せに心身がおののき震える。或日を境に彼女の様子が変わったのは意中の人物ができたに違いない嫉妬と共に闇を徘徊その正体にァっ!と驚く桃太郎。苦しく切なく嬉しく幸せと不安が乱乱乱、恋、恋、はつ恋よ、無残に散る。<コメ続くネタバレ>
読了日:12月08日 著者:ツルゲーネフ
ゴールデンスランバーゴールデンスランバー
「面白かった」で終了。だけでは・・、五百頁は重いですし心に残った文言を記しておこう。森田くんが言った〈人間の最大の武器は習慣と信頼だ〉あとこれに+〈思い切りだよ〉と三浦くんが言った。そして青柳くんは言った〈人事を尽くして天命を待つ〉と。伊坂作品は『重力ピエロ』に続き2作目だけども私には合わない。本書も面白いんだけどご都合主義満載。そして"気まぐれ"?で通り魔したり助けたりの三浦くんを登場させた設定がイマイチ「あ、びっくりしました?」軽い!・・ふと、5日に逮捕された通り魔事件の少年がよぎる。・・・まさかね。
読了日:12月06日 著者:伊坂 幸太郎
世界文学の名作と主人公・総解説―登場人物の生き方に学ぶ。物語のエピソードを読む。 (総解説シリーズ)世界文学の名作と主人公・総解説―登場人物の生き方に学ぶ。物語のエピソードを読む。 (総解説シリーズ)
日本文学にどっぷり浸かっていると海外文学が猛烈に読みたくなる。今まで「新潮文庫」を主に読んでたけども老舗?の「岩波文庫」も渋くていいと最近思う。本書は仏国、英国、米国、独国、露、他国の名だたる文学小説の、アウトライン、主人公ハイライト、作者の生涯を訳者学者書評家等約100人の皆さんが執筆していて、紀元前559年『イソップ物語』あたりから20世紀後半までの読まれ続けている名作傑作が紹介されている。読みたい全部!読みたい読みたい時間ない!読みたい読みたい時間は作れ~!と「海外文学読みたい病」になるような本。
読了日:12月04日 著者:
眠れぬ夜に読む本 (光文社文庫)眠れぬ夜に読む本 (光文社文庫)
本書には眠れない夜は面白くない本だからいつの間にか眠ってしまうという意味があるのだろうか。などと思いながら読み進むが、面白くないw。やはり遠藤周作はエッセイより文学作品のほうが好きだ。それでも三角に折ってある二、三頁の内の一文を記ス「出来事は偶然生じたのではない。出来事は次々と我々をかすめて通っていくのだが、それを見逃すか、つかまえるかで大きな違いがある。つかまえるのは我々の無意識にひそむ何かだと、ユングはまた言うのである。あるいは無意識にひそむ何かが出来事を呼び寄せると言ってもよい」そぅ、何かが・・。
読了日:12月03日 著者:遠藤 周作

2011年12月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

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2011年11月に読んだ本

2011 - 12/05 [Mon] - 15:18

2011年11月読書メーター11月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4406ページ
ナイス数:645ナイス
 今月の最後は555冊目。その記念すべき書は『図説 死刑全書』だった。
ぅわわわぁああ~~!

図説 死刑全書図説 死刑全書
立花隆氏の『ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊』での紹介本。B・Oにて1850円で発見即買い。妻曰く「深読みしちゃダメよ、あなたはいつも何かを連れてくるんだから」「・・・ぅ、ぅん」--動物刑、喉切り刑、腹裂き刑、突き落とし刑、飢餓刑、檻閉刑、幽閉、磔刑、生き埋め刑、串刺し刑、皮はぎ、切断、解体、切り裂き、粉砕、火、肉焼き、鋸、<他・略>、ゆっくり、長く、苦しめる、子供も女も年寄りも皆で見物公開処刑、ぅぁあああ~~~、途中で中止!人間の歴史・・・何かにとり憑かれそうだ。
読了日:11月30日 著者:マルタン モネスティエ

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2011年10月の読んだ本

2011 - 11/01 [Tue] - 09:30

2011年10月の読書メーター
10月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3597ページ
ナイス数:431ナイス



おバカさん (角川文庫)おバカさん (角川文庫)
仏蘭西から来た大男、ガストンさん。みすぼらしい格好だけど正直者で優しくて無垢な心を持ったガストンさん、神学校は3度も落ちた、頭悪いけど日本語を学び日本にやってきた。なぜ、なぜ、何に来たの、ぇ、「人間を信ずるため」だって!?そんな、お花畑的な考えじゃ生きていけないじゃないの、滑稽だね、おバカさんだね、ガストンさん・・・・でも涙。キング『グリーンマイル』の大男を思い出した。トルストイ『人はなんで生きるか』の地上に落とされた天使を思い出した。それと姉も思い出しちゃったな。遠藤さん、まさに童話のような小説でした。
読了日:10月31日 著者:遠藤 周作



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2011年9月の読書

2011 - 10/02 [Sun] - 21:01

2011年9月の読書メーター
9月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3470ページ
ナイス数:471ナイス


王妃マリー・アントワネット (上巻) (新潮文庫)王妃マリー・アントワネット (上巻) (新潮文庫)
アントワネットは14歳で墺太利と仏の和平の為に華麗にお嫁入り。でも皇太子は性の目覚めもなく狩猟と鍛冶屋通いが趣味というお坊ちゃま。彼女はだんだん権力の美徳を覚えていくが庶民や人の裏は見えませぬ。彼女と同じ年頃で孤児のマルグリットは世の格差を憎み結局娼婦となる。対照的な二人を描きながら話は進む、サド侯爵、ギロチンを設計するギタヨン博士、処刑執行人サンソンとか、世紀の詐欺師カリオストロ博士やラ・モット伯爵夫人が絡んで繰り広げるダイヤの首飾り騒動とか、フランス貴族は面白い!などと、熱弁すると妻曰く「知ってるわ」
読了日:09月27日 著者:遠藤 周作

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2011年8月に読んだ本

2011 - 09/08 [Thu] - 09:59

2011年8月の読書遠藤周作(狐狸庵先生)に、ハマった。
もっと早く出会いたかったな。

8月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2822ページ
ナイス数:690ナイス

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)
私的には、愛の教えを説く教徒たちが正義の名のもとに戦争をする光景が昔から不思議に思いもしたし、神など所詮お伽話な偽善のモノの思ってた。でも神の愛のようなものが存在するのではないか、はたまた思いもよらぬ真のイエスキリスト象があるのではないかと、海外文学を読むに連れ思いが深まる。いままでの人生でのまさかの出来事や不思議な巡り合わせは決して自分だけの意思や行動だけでは説明できないものだと最近多々思う。聖書関係やキリスト関係小説はその謎を説けるようで好きだった。そんな時に出会い「ふしぎ」につられ購入せりし本書。
読了日:08月25日 著者:橋爪 大三郎,大澤 真幸

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2011年7月読んだ本

2011 - 08/14 [Sun] - 00:43

2011年7月の読書メーター
7月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3994ページ
ナイス数:696ナイス

今月はなんと云っても、遠藤周作に出会ったことかな。近いうちに協会に行くかもしれないな。
あとは角田光代さんは良かったな。それと原発関連を読んで放射能となさけない原発事業を勉強したよ。



空中庭園 (文春文庫)空中庭園 (文春文庫)
隠し事なくなんでも話す4人家族。初潮記念日、初夢精記念日、勿論お誕生日会、アタシはホテル野猿で生を受けたのよ。あっさり教えてくれた父母はもとヤンキー。でも、わ~~~!姉、弟、父、母、みんな凄い秘密を持ってるし嘘だらけ。ここに夫の愛人と妻の母が絡んできて、裏側はそりゃぁもうハチャメチャのドロドロ物語。でも楽しい空中庭園、虚構の世界は時を刻む。角田さんの描く10~70代の人間模様に脱帽す。シ~、ここだけの話だけど誰にも言えない秘密を持っているよね。駄目、駄目よ、絶対話しちゃダメ、お墓に一緒に持って行くのよ。
読了日:07月31日 著者:角田 光代

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2011年5月に読んだ本

2011 - 06/02 [Thu] - 21:45

2011年5月読書メーター
5月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2802ページ 

5月は、なんといっても『戦争と平和』についについに手を出してしまったことだろう。

 1巻約700頁で4巻だから、ま、2800頁を読破せねばならない。ロシア文学は、名前がややこしさから挫折する場合が多いかもしれない。でも、自分は大丈夫。勉強をしたからね。

 1巻はわりとすらすら読める、面白い。有川さんの図書館シリーズを並行して読もうと思ったが、月9ドラマの台本のような文脈にちょと嫌気がきて延期した。


戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)
戦争と平和戦争と平和戦争と平和戦争と平和、夢にまで見なかったけども、遂に時が来た!500人も登場してトルストイ自身も分からなくなったとか本当か嘘か不明だがビビってた!気合を入れコツコツ細かく時には荒く人物相関図を書く、ぉ、意外にスラスラ読み進めるぞ。貴族社会や人々の想いや戦場の様子が映画を見ているように脳裏に浮かぶ。この先人々に訪れる波乱の運命に想いを寄せる。記憶力衰えし己でも相関図で人や関係を思い出せる、も~怖くないぞ!ニヤニヤ。二巻六百頁をブックカバーに入れ替える。世界の名作大作『戦争と平和』感激ス!
読了日:05月31日 著者:トルストイ

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2011年3月に読んだ本

2011 - 04/23 [Sat] - 15:05

20110423三月の読書メーター3月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1921ページ


 11日に東北大震災があった。結構ショックで、読書の時間が減った。さらには、19日はガソリン不足の中、横浜へ入ったりしたので忙しく、読む本は気分によって細々と変え多読となった。


弓と禅 改版弓と禅 改版 とある弓道家から借りた本。オイゲン・ヘリゲルさんは、1924年(大正13)独から東北帝国大学に哲学教授として夫人と共に招かれたバリバリの論理主義者だけども神秘主義に興味あり。禅を理解するため弓道家に弟子入りする。

 いきなりビックリ「ぇ、何だって筋肉を使わず弓を引く?」「呼吸法による精神集中で?」さらに「矢を放とうとするのではなく自然に放つとな?」・・・切磋琢磨3年後、そうだ西欧の銃射撃術だ引き金を引くときのあの指の感触に違いない。ついに、開眼!見事矢は的にあたった。

 やった!!しかし、それを見た師匠は無言で弓を取り上げ背を向け座布団に座った。今後の教えを断る「ぇえ、そんな何故に!?」師曰く「騙そうとした」弓の奥義ではないというのである。

 深い懺悔のもとさらに1年がたつ、任期もあと僅かもう諦めモード幾多の悩みや苦労も忘れ稽古したとき、師曰く「”それ”です」つまり彼が矢を放ったのではなく”それ”が矢を放った、自己自身からの離脱。

 だが、その先には「矢を当てるのではなく矢が当たる」??彼は師に問う「何十年も修行すれば目隠ししても当たるようになるんでしょうね、だって的の距離も大きさも変わらないんだから」みたいなことを言った。ぁ~あ。師は静かに待ちやがて夜になり有名な「暗中の的」のお話。

 電灯のスイッチを入れないようにした師匠は蚊取り線香1本だけの真っ暗闇の道場で、甲と乙の2本の矢を射る。「<略>梁の電灯をつけた時、甲矢が黒点の中央に当たり、また乙矢は甲矢の筈を砕いてその軸を少しばかり裂き割って、甲矢と並んで黒点に突き刺さっているのを見出して私は呆然とした<略>」彼は矢を引き抜かずそのまま的と一緒に持ち帰る。

 さらにこんなことも、師匠が彼の弓で3回ほど射ったあと、彼がその弓で射るとなんと的に不思議に当たるのだそうだ。ぉ~ 弓に精神が乗り移る。絶対無の境地、術のない術等々・・・。

 そして帰国時は5段の免状持ち、夫人は墨絵、生花、弓道も会得していた。そしてヘルゲルさんはこの書を書き数ヶ国語に翻訳された。難解な日本語にも訳され私がこうして読んでいる。真の日本人は自然とともに暮らせるまでの、精神修養の道を知らぬ間に心の奥底に持っている。

 震災復興、助けあい忍耐強く皆で頑張ろう。と、思わず元気がでるお話でした。
読了日:03月26日 著者:オイゲン・ヘリゲル

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2011年02月に読んだ本

2011 - 03/06 [Sun] - 18:49

201102読書メーター
2月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2583ページ


 2月はなんと云っても「谷崎潤一郎」であろう。予定では夏目漱石を再読しようと思っていたのであるが『春琴抄』を読んでからどうも気になって、心から離れられないのである。

 文章も見事なのだけども、まぁ、エロい小説なのである。人が誰しも持っている肉欲、支配欲、フェチズム、隷属を表現するのであるが、一歩間違えば、只の、エロ小説になってしまう。そういう小説は、昔から幾つも幾つもあったはずだ。

 だが、谷崎潤一郎の小説はいまだに読み継がれている。そこに何があるか。源氏物語を現代文に書きなおしたと云う谷崎さんであるから・・・・面倒なので、ま、そういうことだ。

 生き方も波乱に満ちている。というか、理想の女を求めて生きているので、離婚もするし、佐藤春夫といさかいを起こすし、さらに、短命か自殺する小説家のなか、大正、昭和の戦前戦後と三十数年も小説を書き続けたというのは凄い。どうだろう、彼の生き方は・・・・そんなわけで読み始めたのである・・・。

 自分の人生に重ね合わせてみると、・・・疲れたし、面倒なのでこのへんで終了。

痴人の愛 (新潮文庫)痴人の愛 (新潮文庫)
なんとも、醜く、情けなく、どうしようもない男の人生。嘘つかれ、裏切られ、てもどうしようもない男の性。ぁ~、だめ、妖しい女の悪魔のささやき、やり直せない、別れられない。世間では紳士でも彼女の前では、只の奴隷。どんなに堕落しても人生すべて投げ出す、そうやって生きるしかないほどの魅力的で麻薬のような女・・・。「これを読んで馬鹿馬鹿しいと思う人は笑ってください。教訓になると思う人は、いい見せしめにしてください<略>」笑えるし教訓にもなるなぁ、魅力いっぱいの悪魔の囁き、負けそうだなぁ。ぇ、妻とは・・・ふふ。:-)
読了日:02月27日 著者:谷崎 潤一郎

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2011年01月に読んだ本

2011 - 02/02 [Wed] - 14:00

2011年01月に読んだ本1月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2825ページ

 1月は、夏目漱石さん再びってことかな。『硝子戸の中』は、このブログのタイトルにもなってるしね。

 小説家は、人を文字にしか語り文学にしていくと、人間のどうしようもない所業の繰り返しに行き詰まってくると思う。だって、正直者の政治家はいないし、実業家はそういう世の中で生きなきゃいけないし、駄目なら貧乏に耐えていいくしかない、そういう偽善だらけの世の中なんだから。

 小説家だって人間だ。浮気もするし、遊びもするし、自殺までするさ。でも、漱石さんは凛として頑張った。小説家として頑張った。胃病と神経衰弱と闘いながら、奥さんだって大変さ、そんな夫に付き合うのは。だから、奥さんも神経を病んだんだよね。

 まるで、ロシアの文豪トルストイみたいだと思う。トルストイは信仰に救いを求めたけども、漱石さんは(たぶん)宗教には救いを求めず、ただ、文学の中で人間を描き自分を見つめ続けた。

 でも、漱石さんは。胃病で亡くなってけども、どうだろう、病気がなかったらやはり負けてしまっていたかもしれない。小説家って、ひとつの話を書き上げるたびに人の愚かさに精神を病み、そして、寿命を縮めていくんじゃないだろうか。

 ぁ、お金儲けだけのお気楽・・・いや、これは言うまい。いつの世でもあることだから。それに、そんな批評する資格ないですし自分には。だって、自分だって嘘をいっぱい言って生きてるから。

 さて、寒いけどコモっていないで外に出ますかね。ぇ、本屋さんに行くのよ。お掃除は明日の予定。

彼岸過迄 (新潮文庫)彼岸過迄 (新潮文庫)
敬太郎君はのんびり学生生活を送るが将来に少々不安ありの明治後期の新高等遊民。学友である市蔵君の親戚へ就活を始める。市蔵の幼なじみ千代子や遊民の叔父松本がいたりの身近な親戚数人に係わるお話が淡々と進む。2歳の幼女の突然の死、葬式の済むまで淡々と続くお話は漱石の実娘とWっているので物哀し。千代子への愛?嫉妬?やきもき男女の探り合いの中、ぇ~!市蔵の驚愕な出生秘話が明かされる。漱石が幼少に思い悩んだ「自我の存在」が描かれる。淡々と人生を説く松本、受ける市蔵。思い悩む不条理な人の世、時は過ぎてゆく。漱石堪能の一冊
読了日:01月29日 著者:夏目 漱石

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2010年12月に読んだ本

2011 - 01/06 [Thu] - 13:32

2010年12月に読んだ本
12月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3746ページ

 いろいろん読んだ。トルストイを読みつくそうと思ったけども、なんだか疲れた。

 2011年は、ゆっくり読もうと思っている。そうだね、5日で1冊、いや1週間で1冊でもいいかな。いまどきの、スカスカ本は、1日か2日で読みきると思うけど。


漱石先生の事件簿 猫の巻 (角川文庫)漱石先生の事件簿 猫の巻 (角川文庫)
題名に漱石とあるとピピッときてしまうのです。帯には「名作『吾輩は猫である』に仕掛けられた謎とは!?」とな!?著者は読みたいと思ってる『ジョーカー・ゲーム』の柳広司さん、ぅむ買おう。これは◎『吾輩は猫である』を読んでなくても充分楽しめるし、読んだことあっても、ぁ!こんな謎があったのかと思わず納得の笑いァハハハッ、2倍楽しめる。原作と同じ人物と話の展開で探偵謎とき小説に組み上げる柳さんお見事!本書を読み『吾輩は猫である』を読むと漱石さんの名作を楽しめると思います。それが著者の望みでもあるようです。再読したい。
読了日:12月28日 著者:柳 広司

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2010年11月に読んだ本

2010 - 12/15 [Wed] - 17:22

2010年11月読書メーター2010年11月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3695ページ

 11月の初旬は少々トルストイに疲れ気味だったので、伊坂幸太郎、有川浩、桐野 夏生などを読み始めたが、桐野 夏生の『東京島』や伊坂幸太郎の『重力ピエロ』に、ウンザリしてしまう。

 やはり、文豪が描写する人間というものを読みたくなってトルストイに戻った。ま、バランスが必要なんだろうねぇ、何事にも。

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2010年10月に読んだ本

2010 - 11/02 [Tue] - 12:13

2010年10月の読書メーター
10月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4197ページ

 10月は、トルストイの『アンナ・カレーニナ』に半月はついやした。

 トルストイの文脈にすっかり虜になった。そして、人の世の生き方をしっかり学んだよ。途中で、欝になりかけたけども、けっこう立ち上がりが早かったね。

 グラフを見ると、200~300ページ程度の本は2日程度で読めるようになっている。これは、多読もしているけども、去年の自分にとっては驚くべきことだ。この調子で行くと、あと1年先に一つの終着駅があると思っている。

 11月は、いよいよ『戦争と平和』に手をつける予定。その前に、有川浩とトルストイの他の作品を読んでからと思っている。読書の先には自分が見えるんだ。

終着駅―トルストイ最後の旅 (新潮文庫)終着駅―トルストイ最後の旅 (新潮文庫)
こんなひどい恐妻だったとは・・誰もが恐れ手をやき翻弄される、子にさえも嫌われる。『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』の版権さえあればいいわ、神学的な後期の作品なんて誰が読むもんですか!13人も子を作る男が純潔を説くなんて!家族ぃや私のために版権をもらうのは当然よ、百姓と民衆のために版権放棄なんて許さない!トルストイ主義者どもが悪妻恐妻にしたのよー!最後は完全に病気だ。実生活は彼の精神小説とはかけ離れている、信念との不一致に耐え忍ぶトルストイ。結局82歳で家出とは哀れ。ぇ?フィクション!真実は?不完全燃焼。
読了日:10月29日 著者:ジェイ パリーニ

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2010年9月に読んだ本

2010 - 10/02 [Sat] - 19:48

2010年9月に読んだ本読書メーター
2010年9月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2742ページ

 9月は、やはりトルストイかな。やはり、小説家っていうのは人の真の生き方を追い求めるんだね。苦悩、悶絶、しながら筆をすすめる。

 人間の所業の愚かさに耐えられなくなり、読者は放置される小説もある。「ぁあ~、無情」とでも書けばいいのだろうか。ライトノベルとかエンタメとかの小説はお気楽に読んで終了だよね。ま、それなりに想うことや気付きもあるだろうけど・・・。

 文豪と呼ばれ百年二百年読み続けられる小説は、なんであれ、とりあえず、読んでおくべきだと思うんだ。それこそ、人生が変わるかもしれない。

 ぇ、自分?変わっていると思う。しかも、あと1年経つと全く違う環境にいるとおもうんだ。


■アンナ・カレーニナ (上巻) (新潮文庫)
私は紫より黒の衣装と真珠の首飾りよ、貴公子ヴロンスキーに恋したの、偽善と世間体ばかりの夫とは違うのよ、心残りは一人息子なの、でも。《大人達の様子が変、僕、何か悪いことしたの?》-彼は思う、アンナは違う本気で駆け落ちしてもいいと、斯くして2人は一線を超える。ぇ、そんなアンナ様、リョーヴィンの求婚を断り貴公子の彼を選んだのに横取り!?驚愕し病に伏すお嬢様キティ。フラれた・・彼は広大な領地に戻り、結婚願望や情欲を絶ち農業経営に勤しむ。--上中下巻合わせ1671頁に綴られる人生、トルストイワールドに引き込まれる!
読了日:09月27日 著者:トルストイ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7798001

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8月に読んだ本

2010 - 09/03 [Fri] - 07:43

8月の読書メーター 8月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2631ページ

 8月はなんといっても、トルストイの『人生論』を読み終えたことかな。あまりページ数の多い本ではないけれども、いままで何度も途中で挫折した。

 だって、難しいんですから。でも、7月に『カラマーゾフの兄弟』を読み。最近は活字になれたせいもある。そして、ドストエフスキーやトルストイの基本にあるものは人の愛。ということ。

 それは『聖書』にあるらしい。聖書の入門書を読んだ。そんなこともあって、『人生論』を読了できたというわけだ。トルストイは「夏目漱石」に似ている感じがする。これから、はまりそうだ。

 しかし、体力がいるのだよ。古典というか文豪の対策を読むのは若いうちに読んでおくべきだと、つくづくと思うのでありました。


女盗賊プーラン〈下巻〉女盗賊プーラン〈下巻〉
感想、ぅ~ん、確かに読後感は茫然自失な感じ、彼女と私は年齢が5歳しか違わないのだ。カースト制度の差別の実態は凄まじい、虐待、恥辱、犬猫以下だ。理不尽な屈辱に耐え生き続けるか、自殺するしかない、それは不思議な事ではない日常の出来事なのだ。彼女が語らなければこの事実は消え去っていったことだろう。「愛情」という言葉は盗賊の頭から初めて聞いた。盗賊となって復讐の鬼と化したプーラン・・・。人の所業は不思議なものだ、でも、人間は悪行を繰り返しながらも良い方向に進化していると思うんだけどな。と、ふと思う。
読了日:08月29日 著者:プーラン デヴィ

女盗賊プーラン〈上巻〉女盗賊プーラン〈上巻〉
米原万里著『打ちのめされるようなすごい本』に「なお老婆心ながらご注意申し上げる。並の意志力しかお持ちでない方は、この本を開く前に、火急な用事は片付けておくこと。読み始めたら最後のピリオドまで、たとえ火事でも中断するのは不可能であるからだけではない。読了後は最低丸一日茫然自失状態に陥って何も手に付かなくなるからだ」紹介文(抜粋)がある。上下とも105円で購入。貧困層に生まれた少女は、虐待、村八分、白昼レイプ、警官の拷問、屈辱で過酷な人生が綴られていく。ぁ~、現実なのか、そこらのエンタメ小説は吹っ飛んでしまう
読了日:08月27日 著者:プーラン デヴィ

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7月に読んだ本(画なし)

2010 - 08/03 [Tue] - 22:07

2010年7月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2808ページ

■なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)
再読します。
読了日:07月01日 著者:H.S. クシュナー
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6664490

■なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)
世には理不尽でまさかなことが起こる。神に仕える著者の子が「早老病」になり十数年の命と宣告される。従順な神の僕に「ヨブ記」のような残酷な仕打ちを子にも自信にもなぜ課すのか。なぜなぜなぜななぜ、著者は本書を通じわが子の生きた十余年の意味、神への意を印す。神は万能ではない病気や不慮の事故、善と悪の選択の自由を得た人間の悲惨極まる所業も防げない。不幸から生まれる罪悪感、怒、嫉妬の苦を乗り越えるには神を信じ友と祈る。貴方は独りじゃないと著者は説く。
読了日:07月06日 著者:H.S. クシュナー
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6728960

■煩悩リセット稽古帖
妻が読んでいるのをちょと拝借。仏の道も神の導きも皆同じ物事をどう捉えどう対処し生きていくか。神道は神が創造した自然法則が完全である。善悪に苦しむ人間と神は共に祈り災いを乗り越える。仏道は「受」。つまり自然法則の中に人は既に組まれている、なので自然・過去未来現在と共に完全でない自己を見つめ念じると快楽や不快感が薄れていくと自分は理解した。自分だけがなぜどうしてという<あとは略>。自分には仏道が合うような気がする。仏入門には最適の本。妻がなぜ読んでいたか謎のまま。
読了日:07月10日 著者:小池 龍之介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6774526

■カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)
十数頁読んで中断。『史上最強の哲学入門』『生きるも死ぬも嫌な君へ』『自死という生き方』『野火』『何故私だけが苦しむのか 現代のヨブ記』哲学・神学を寄り道読書。そうすると、分かる、分かるよ、ドストエフスキーさん!「今は亡き司祭スヒマ僧ゾシマ長老の生涯より」こ、心、震えた!この章だけでも大いに満足。寄り道してよかった。聖書を読みたい、ふと思う。ところで殺人犯は誰?まさかカラマーゾフ兄弟の一人だったらとてもショックなのだが。などと思いながら下巻に進む。
読了日:07月16日 著者:ドストエフスキー
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6853781

■カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)
学生の頃読む、そして人の世で生きていく、挫折、裏切、憎悪、欲望、呪い、喜怒哀楽、恋人、子供、家族、いろんなことを経験する日々、この小説のどこか一頁がふと蘇り、(再読、)生きる道の糧や導になるやもしれぬ。若き日にこの小説に触れることができたなら、違う道をも歩んでいたかもしれぬ。今では想い出をドストエフスキーさんと共に懺悔と祈りにて、少し残された道を修正するのみだ。それにしても読了するに体力気力の消耗激し、若き時に一読しておきたい小説。
読了日:07月26日 著者:ドストエフスキー
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6973102

■愛と死 (新潮文庫)
30年ほど前の話。高校体育の先生は男前で「ブルースリー」というあだ名が付いた。若いが既に結婚していた。保険体育の時間に我々に話をした「愛する女が、明日、いや今、死んでしまうかもしれない。世の中なにが起こるか分からない、だから、一時も早く結婚したのだ」なんだか嬉しかった。先生は本書を読んでいたやもしれぬ。担任は33だが独身、あるとき「お前らが考える程、愛は甘くない」と言った。数年後結婚した。同級生と尋ねると奥様は三つ指をついて向かいいれてくれた。
読了日:07月29日 著者:武者小路 実篤
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7005038

■「いい文章」の書き方
105円で購入。文章表現の目的それは人様に物事を伝えること。独りのつぶやき、自身の心の奥底へしまった走り書きや覚書、それはいつか文章となり世に問いたい衝動に駆られる。そして著者は淡々と引用文を使い解説する。ぅ~ん、教科書みたい面白くない。結局「いい文章にマニュアルはない」これも多読・多作・多思を書いた引用文使用で思わず苦笑。最後「かくてわが引用劇は、限りなくつづく・・・。気がつくと、この章だけは引用がない。」思わず大笑い。でも、時々開くかもありがとう。
読了日:07月30日 著者:千本 健一郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7015435

■雷桜 (角川文庫)
三男(高2)が持っていたのでチョト拝借。ぉ~、いいね恋愛小説。シェイクスピアでもなく、ドストエフスキーでもなく、日本人作家が描く武士の時代の、凛とした男と女たちや家族。悲哀あり、謎解きあり、テンポよくリズミカルにお話が進む。恋し、愛し、苦し。「愛って耐えることなのね」何時か何処かで聞いたのを思い出した。榎戸角之進、最後に曰く「何も彼もが夢のようだ」さよう26年間が夢のようだの、綺麗な桜が目に浮かぶの。しみじみと数奇な一生をかえり見る。
読了日:07月31日 著者:宇江佐 真理
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7036042


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2010年6月の読書

2010 - 06/30 [Wed] - 16:08

6月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2682ページ

打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)
解説によるとゴルバチョフやエリツィンに指名される程のロシア語同時通訳第一人者。「いい通訳の条件はその国の小説を自在に読めること、そして自国の小説もちゃんと読めること」を持論とする。本好きでなければできない書評家の仕事もこなす。日本、ロシア文学に通じた彼女の数々の書評、凛、斬、策、笑、涙、読みたい本に追加したのは数知れず。好きな犬猫の関連図書も多数。そしてガンと闘う為の書の紹介もある。2006年逝去。本書は彼女の生きた証だった。
読了日:06月28日 著者:米原 万里

審問官 第1章審問官 第1章
我が<存在>自体が罪なので死して断罪す。その条件は両親の死より後で自殺以外である。そんな友人の葬式で妹から私宛への遺言書で何冊もの大學Noteを貰う。その内容が綴られていく。・・・一言で言えば難解。読み終え想うは、我が身は現世で既に50年。運命、生や死を主観的客観的に都合よく考え行動し生き探し求め、いまだ答はない。哲学的に紐解くは力なく残された時はない。たぶん死スまで解らないだらう。本書は哲学を学びし若き方にお薦めしたい。
読了日:06月27日 著者:積 緋露雪

野火 (新潮文庫)野火 (新潮文庫)
子供の頃少年漫画誌で人肉を食べた兵隊さんの物語を人ごとのように読んだ記憶がある。本書発行はS29年、本書が元に違いない。解説に「人生に起こる出来事は偶然の寄せ集め」とある、戦時中レイテ島で体験する極限の飢餓世界は島の自然と共に淡々と描かれる。田村一等兵の姿、著者が本書を記述している姿、そして頁めくる我が姿が見える。ぅ~ん繋がる、時を忘れ一日の予定も蹴り久々の一気読み。権力による強制された偶然に我が身が無い現実の今に感謝します。
読了日:06月24日 著者:大岡 昇平

銀齢の果て銀齢の果て
『自死という生き方』の解説で紹介されていた本。少し読んで老人同士が殺しあうという設定に嫌悪感いだき本棚に2年眠る。『自死という生き方』を読了を機に読んでみる。70歳以上地区期間限定2人以上残れば全員処刑老人相互処刑制度で国家財政と若者負担軽減。様々な残虐狂気な殺し合いをTV中継。こういう小説は、わりきって読めば良いのだろう。わりとテンポよく読み進み、バトル地区地図に書かれた氏名に×印をして楽しむ我が姿に戸惑い・・。       
読了日:06月23日 著者:筒井 康隆

自死という生き方―覚悟して逝った哲学者自死という生き方―覚悟して逝った哲学者
こだわらずにチョと工夫すると人生なかなか良いもの。著者は大學で教壇に立つ哲学者で妻も子もあり幸せだ。運と健康と工夫でその幸は長続きする。でも老衰死が怖い楽に死ねる保証は無い。と著者は言う。「人生の高、自分の高」辺りで死すのがよいと、ソクラテス、三島由紀夫、伊丹十三など例に上げ「新葉隠」を本書にまとめ、自死により一つの哲学事業とし65歳の春に世を去った。読み始め違和感有し時は時期尚早にて即書を閉じ本棚奥に隠すべし。
読了日:06月20日 著者:須原 一秀

生きるのも死ぬのもイヤなきみへ (角川文庫)生きるのも死ぬのもイヤなきみへ (角川文庫)
著者の中島義道先生は哲学博士。法学部大学生、短大卒OL26歳、高卒24歳フリーター、哲学科中退ヒキコモリ5年、五人が語りあう。自分は喪主を3回経験した、その一人で知的障害者の姉は32歳で世を去った。彼女はなぜ世に生を受け女性の喜びさえも経験できず死を迎えたのか。なぜ、なぜ、なぜ、なぜ・・・一つの答を出し生きてきた。先生は結婚もし子も持つが「家族ごっこ」は終焉させ独り哲学の道を歩むそうだ。本書になぜの答えはない。哲学って何?
読了日:06月16日 著者:中島 義道

史上最強の哲学入門 (SUN MAGAZINE MOOK)史上最強の哲学入門 (SUN MAGAZINE MOOK)
生まれ、学び、迷い、恋し、愛し、働き、悩み、喜び、笑い、泣き、怒り、挫折、老い、別れ、そして死。他から翻弄される運命、人生。なぜ?ず~っと考えてた。真の読書に答えあり!?さらに哲学とな?入門には評判が良さげな本書を手に入れた。ぉ~2500年前から考え続けているのだね人間は。著者は、真理、国家、神、存在と32人の哲人を分り易すく面白しろくまとめ上げている。が、深い、深いぞ哲学。でも未だ答えは謎のまま、再読しまとめよう読書の糧にするのだ。
読了日:06月15日 著者:飲茶

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)
「淫蕩にひたっている方が楽しくていい。みんな悪しざまに言うけれど、だれだってその中で生きているのさ、ただ、みんなこっそりやるのに、俺はおおっぴらにやるだけだよ」こんな哲学持ち親父は神も地獄も恐れぬ金持ちだ。親父に輪を掛けたような放蕩無頼な長男、理論派の冷酷策略家?次男、三男は僧だけど「でも僕は、ひょっとすると、神を信じていないかもしれませんよ」チョと危ない感じもする。ここに異性が絡むからさらにややこしい。ENDは愛を期待してます。
読了日:06月10日 著者:ドストエフスキー

悩む力 (集英社新書 444C)悩む力 (集英社新書 444C)
再再読。悩みの解決は、宗教に求めるか、時と場所に身を預け切り抜けるか、何も考えず妥協し続けるか、等だ。漱石さんは自身の知性だけを信じ、自分自身と徹底抗戦しながら生きた。それは相当苦しく、極端に言えば、頭上に刃をぶら下げていつ脳天に突き刺さるか生きるようなもの。気が狂いそうになるのもうなずける。漱石とウェーバーは「自我」と「何を信じるか」を独力で立ち向かい続けた。こんな生き方したい。そして「死を受け入れる力」を持ちたい。
読了日:06月09日 著者:姜 尚中

夏目家の福猫 (新潮文庫)夏目家の福猫 (新潮文庫)
著者は漱石さんの長女筆子さんの四女。『夏目家の糠みそ』『漱石夫人は占い好き』を元にして書かれたもので、漱石さん自身のお話は少なく鏡子夫人のお話が多い。もっと多いのは著者のエッセイ。それと、漱石のお弟子さんで著者の父となった松岡譲と筆子さんの結婚前後のお話があり、どうしても松岡譲に対して世間からの誤解を解きたかったようである。漱石死後の金に目が眩む弟子の多いなか、彼の意志を継いで耐えた実直な松岡さん名誉復活ですね。
読了日:06月04日 著者:半藤 末利子

読書メーター

2010年5月10日 - 2010年5月16日の読書メーター

2010 - 05/20 [Thu] - 17:16

2010年5月10日 - 2010年5月16日の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1097ページ

■リチャード三世 (新潮文庫)
リチャード三世相関図 いつもより2倍の広さの相関図に挫折感が襲う。薔薇戦争の中、リチャードの悪党宣言から始まる徹底した残虐非道っぷりが凄い。陰謀、策略、裏切り、復讐、の死人続出の史劇が迅速に展開していく様にいつの間にやら引き込まれていく。『マクベス』とは違い、人間の欲望、弱さ、愚、残酷、とかなんだかんだと考える暇も無い。リチャードの刺客で密かに殺されていくあたりは『ゴッドファーザー』を思い出したり、悲壮感漂うロンドン塔は夏目漱石さんが見上げている姿に想いを寄せたりして、いつの間にやら読了。
読了日:05月10日 著者:ウィリアム シェイクスピア
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6043086

■読書の腕前 (光文社新書)
かつて成功本を読むのが読書と思ってた。それは即効性があるからだ読書を積み重ねるうちに、本書で云われる「本は栄養ドリンクではない」に気付いた。まさかの事があっても、重くも静かに受け止め乗り越えられる糧ができた気もする。それは、太宰、夏目、芥川、三島、等の文学から体得できたことだと思う。「読書の楽しみ」を知る今、孤独になろうと怖くはない。そして自分探しの、ある点への到達は後一年と見ている。川を時間、船を人生とするならば止めた船の中で永遠に流るる時を感ずるのが読書。等々、本書には多くのヒントがあった。
読了日:05月11日 著者:岡崎 武志
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6052897

■人生に二度読む本 (講談社文庫)
「人生の季節季節に繰り返し読んで自分の人生の位置を確認できる本です」と漱石『こころ』から始まる本書は硬派!?名著案内の予感。未読著書5つをチョイス。中島敦『三月 記・季陵』不条理な運命に翻弄される人生の意味。ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』神学教育の果ては・・・石に刻むような描写。大岡昇平『野火』戦時の人間の極限状態、重い!ジェイムズ・ジョイス『ダブリン市民』心に染みる市民たちの15の短編。V・ウルフ『ダロウェイ夫人』女性ならでは描写「意識の流れ」ジョイスと同年。--さぁ、我が人生に何をもたらしてくれる。
読了日:05月12日 著者:平岩 外四,城山 三郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6069958

■ロミオとジュリエット (新潮文庫)
シェイクスピア最後は『ROMEO AND JULIET』と個人的に決めていた。意気込んで読み始めるも、初期作品のせいか福田恒存訳でないためか・・・・、自分的には期待外れ面白くない。難原作?注訳の多いのにも閉口。両家の抗争にしても中途半端。数名しか知的な人物がおらず、やたら喧嘩好きの○○○組抗争の中で、純でも少々無鉄砲な男と純真無垢な少女の悲劇物語という感じ。男や女の悲劇なら『オセロー』や『ハムレット』の方が断然奥深く切ない。原作をアレンジした演劇か映画を家族揃って見に行こう。なら、いいかも。
読了日:05月14日 著者:シェイクスピア
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6087377


▼読書メーター
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2010年4月の読書

2010 - 05/11 [Tue] - 14:25

2010年4月読書メーター
4月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3711ページ

 なんといっても4月はシェイクスピアだ!4代悲劇といわれる『ハムレット』『マクベス』『リア王』『オセロー』を手始めに4月上旬から読む。

 リア王は黒澤明監督の『乱』の原作となっているのでDVDも見る。おなじく『マクベス』が原作の『蜘蛛の巣城』もDVDを見る。もちろん『ハムレット』のDVDも見た。悪魔さえも恐れる人間たちの所業は現世でも変わらぬのだ。

 そして、喜劇といわれるもの『ヴェニスの商人』『夏の夜の夢・あらし』『じゃじゃ馬ならし・から騒ぎ』『お気に召すまま』シェイクルピアが描き出す男と女の所業は、400年たった今も変わらぬのだ。

『アントニーとクレオパトラ』『リチャード三世』『ロミオとジュリエット』は5月へ持ち越し。新潮文庫で全部揃えた、なんといっても、福田恆存さんの役が素晴らしい。そしてさらに、浅野勝美さんのカバー装画がとても素晴らしく本棚に横にして並べるか、そうだ、壁にかけてもいいというほどにお気に入りなのだ。



-- 以下「読書メーター」より自分の感想文を引用ス --

お気に召すまま (新潮文庫)お気に召すまま (新潮文庫)
解説を少し先読み。シェイクスピアの脳裏には、幾多の階層の人々(男女)と文学通(オタク)の観客が見えている。ペン先には”どうぞ「お気に召すまま」解釈してくださいね”と、想いをこめ書き綴る。男装したロザリンド中心に、羊飼いから貴族までの幾人もの男女が繰り広げる、機知な恋の物語。に、すべての観客が満足しそれぞれの恋に想いを寄せ劇場をあとにする。凄い!私も満足、恋っていいなぁ。などと想いながら読み綴るシェイクスピア。また一冊そっと本棚に並べる。
読了日:04月29日 著者:ウィリアム シェイクスピア

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2010年3月の読書

2010 - 04/07 [Wed] - 15:45

2010年3月の読書メーター2010年3月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:4708ページ

 今月はなんといっても、三島由紀夫。

 三島由紀夫のおかげで文学というものの本質をかいま見た。でもそれは、太宰治、夏目漱石、芥川龍之介を読んだからだと思う。みな、つながっているやうな気がする。

 このことは、これから先、自分の生き方にかなり影響してくるやうなきがする。

 それと、小川洋子の書にであったことも大きい。静かな文章の中に秘めた重くて感慨深いものを見つけることができる。それは、何を見て、何を感じて、生きてきたか!そして、どう生きていくか・・・・だ。

20100405本棚002 いずれにしても、この先、まだまだ読まねばならぬものがある。それは、いまのところ今の自分には「シェイクスピア」にヒントがあるような気がする。自分の中では、シェイクスピアと太宰治がつながりはじめたのだ。

 小川洋子の著の中に、ちょっとした事がきっかけで運命が大きく変わるということが書いてあった。そのとおりだと思う。そして今回、ちょっとしたきっかけで『ハムレット』を再読した。このハムレットが、我が運命の分かれ目だったのかもしれない。

 そう、これから世界の文学をかいま見なければならないのだ。時間があまりない。でも、この一年は文学の中にどっぷり浸かるつもりでいる。その先に生きる道しるべがあるはずだから。

 これは確信に近いのだ。

 3月の読んだ18冊の500文字の感想文は<続き>ページにコピー。読書メーターのマイページより引用。


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一流の文学に触れ断崖絶壁に立つ

2010 - 03/19 [Fri] - 15:03

若きサムライのために (文春文庫) 本書の「文弱の徒について」のなかで三島由紀夫は云う、現実生活の不満を解決せず別世界に生きる目的やモラルを文学の中に探そうとする人間に、うまく答えてくれる文学は二流品でそれはいつの世にも用意されている。

 これにおかされている内はまだいい。世にも美しい文章や、心をとかすような魅惑に満ちた描写を通し、無の人生と救い難い悪が潜んでいる人間の姿、その恐ろしい宿命をズバリ見せ付けるのがほんとうの文学。

 そしてよい文学であるほど人間は救われないことを丹念にしつこく教えてくれる。その中に人生の目標を求めようとすると、一つ先には宗教があるがその手前の、いちばんおそろしい崖っぷちに置き去りにしてくれるのが「よい文学」だと説く。

 さらに彼は、一流の文学に触れ断崖絶壁に立って、同様な才能の力でそういう文学を作れればまだしも、そんな力も努力もなく、自分ひとりでその崖っぷちに来たような錯覚に陥る。その錯覚からは、無力な自分、文弱の徒、人生を変える力もなく、変革することもできないが、あらゆる人間を馬鹿にし、笑えることのできる位置に立っている。

日本文学の本棚 だけれども、文学だけで得たものは、喧嘩は弱く、戦いもできず、女性も助けることができないが、人間の社会を「笑える」・・。そして、あらゆるものを笑い、一生懸命な人の欠点を探し、真心や情熱をも笑い、純粋な人間精神に軽蔑する我が身が分からない人間となる。まるで今の自分かもしれない・・・・。

 太宰治の『人間失格』を読んで驚いた。こんな不条理な人間が作家をしているのか?と。そして、夏目漱石、芥川龍之介、森鷗外、小川洋子、三島由紀夫と読み進むうちに、なにか異様な世界に足を踏み入れてしまったような気がしていた。

 現実にも、不思議なことや、まさかのことが起き、そして今現在も時は刻まれている。そんな中でこの三島由紀夫の一説でなにかしら見えるものを発見し、自分のおかれているところが分かったような気がする。

 明治からの文学を自分は次のように解釈した。

こころ (集英社文庫) 夏目漱石は世界中の文学を目にして耳にして、人間の醜さや悪行を目の辺りにした。神経衰弱になって帰国した。そして、人間の悩み、悪、弱さ、ずるさ、を描き出し、日本人たちが主人公の文学を作った。『吾輩は猫である』『それから』『こころ』

 そう、「世にも美しい文章や、心をとかすような魅惑に満ちた描写」で・・・。それは、病気と闘いながらの死闘だったに違いない。『明暗』で力尽きる。

 芥川龍之介も人間のどうしようもない悪行を見抜いていた。彼は神になろうとした。それは、芸術と文学を極めることが一番の近道とし、神と人間を生と死の狭間で探求した。『蜘蛛の糸』『羅生門』『地獄変』

 しかし、結局その矛盾に挫折し、『河童・或阿呆の一生』後世の読者にそれを託し、自ら命を絶った。

人間失格 (集英社文庫) 太宰治は文学で身を立てようとしたとき(『晩年』)すでに人間の虚構偽善に屈していた、でも戦争と結婚で生きる目的を見いだした。戦争という場を借りて死へ向かう人間たち、それを文学を通して援助しようとした。太宰治の文学の才能が一番花開いた次期だ。

 しかし、終戦を迎え、ころりと変わる人間たち。あの戦争という人殺しの所業は一体なんだったのか。置き去りにされた太宰治、変わらぬ人間の生き様、虚構、偽善、醜さ、をまた見てしまった。

 『人間失格』でおそろしい人間の姿をズバズバみせ世を去った。

三島由紀夫文庫本 三島由紀夫は、人間のおろかでおそろしい宿命は変わらぬものと分かっていた。それはたぶん、日本、世界の古典、文学の歴史から学んだことだった。ボデイビルをし剣道を習得し、自らを律し、そして、世の中、人間を、改革変革しようとした。

 彼の人生そのものを文学にしようとした、三島由紀夫人生劇場だ。しかし、無反応に終わる・・・ということも分かっていたのだろう。その直後、自決という形で劇場の幕をおろした。

 みな文学のとりこになって、どうしようもない人間と戦い、そして敗れていった・・・・。

 ぇ、自分?――――自分は、いま、おそろしい崖っぷちにたっている。このところの、厭で、重い、もやのかかったような、灰色な冬の空のような、心持はこう云う事だったのだろう。前、一歩先の宗教には進まない。そ~っと、あとずさりしながら戻ろうと思う。やはり、自ら死を迎えた文学者たちを肯定できない。――――もう少し、おき楽に文学を楽しみ生きていこうと思う。

 春になる今の時間。

2010年2月の読んだ本

2010 - 03/01 [Mon] - 09:52

2010年2月の読書メーター
2010年2月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2698ページ

 この月は、なんといっても「芥川龍之介」にはまった。彼が、なぜ、死を選んだのか知りたかった。どうも、小説家、芸術家を極めることが神になれる一番の近道だったらしい。

 でも、人間に生まれた以上それは無理(あたりまえ!?)・・・・はっきりいってよく分からない、通勤途中などでいろいろ考え、迷走気味。芥川龍之介に引き寄せられ吸い取られてしまうような気分となっている自分にはたと気が付く。

――――― 以下読書メーター自分の感想文より ―――――――
■蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)
小学校のとき読んだ「蜘蛛の糸」何時だか読んで父母を大切にしようと思った「杜子春」。他の短編は初めて読んだ。どれもこれも、読み安く、面白い、そして、感慨深い・・・・、芥川さんは逝ってしまうのですよね。小説家だけでなく芸術家でもあったとか。全てをやり尽くした?全てに絶望した?その理由を少し知りたくなった、自分ながらに探してみようと思うのです。読書しながら芥川龍之介さんの生きた奇跡をたどってみようか・・・。次は『羅生門・鼻』
読了日:02月03日 著者:芥川 龍之介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4789851

■フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
この感想文の下書きは無料のGoogleドキュメントで書いているし、簡単な入出金収支表もエクセルの代わりにしている。勤務先でしか高価なソフトは使わないようになり、フリーへの価値観が変わりつつある。本書ではこれからは海賊版や著作権保護の規制は横において違う価値観を求るべきだ。とな?これに違和感を持つ自分は考え方を変えなけれればならぬのか。かつて「ロングテール」を教えてくれた著者は有料と無料の新しい考え方のヒントをくれた。
読了日:02月07日 著者:クリス・アンダーソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4847656

■羅生門・鼻 (新潮文庫)
「羅生門」今も昔もよくある話。「鼻」子供の頃、肥満児の自分には助けになる話だったが・・・、話だけだった。今ではアデランスがふと頭に浮かぶ。「芋粥」ぁ~これも学校で読んだ、にもかかわらず、その後も何度も実体験している。そして「運」「袈裟と盛遠」と読み進んだが・・・・難しい文章とか、(技巧的なものは置いといての感想。)夏目漱石とは違う、違います、なんともいえない違和感。簡単にいえば面白くない。・・・すみません。芥川さん、貴方は本当に人間嫌いだったのではないでしょうか?次は『地獄変・偸盗』です。
読了日:02月08日 著者:芥川 龍之介
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■地獄変・偸盗 (新潮文庫)
一気に読んでしまいました。黒澤明監督の『羅生門』を見たのを思い出しました。白黒画像の羅生門、大雨の中に登場する志村喬、千秋実、「藪の中」の盗賊を熱演していた三船敏郎や京マチ子を思い浮かべながら読みました。「偸盗」の赤ちゃんも出てきたような記憶。ぁ、これでは映画の感想ではありませんか。「地獄変」は素晴らしい文章の書き方なんでしょうけど・・・・、どうにもこうにもおゾマしい気持ちで一杯になっただけです。平気で道端に死骸があったり人殺し日常茶飯事という時代の人間の醜い気持ちは、今の世でもちっとも変わらないと云うこ
読了日:02月09日 著者:芥川 龍之介
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■戯作三昧・一塊の土 (新潮文庫)
「一塊の土」に震える。自分にいい聞かせ、我慢して、辛抱して、苦労して、歯を食いしばり、頑張り、時には癇癪起こし、良くも悪くも刹那に時は刻み、過ぎ、生きる。そうして、やがては安堵する日が来る。でも、あの辛く苦しい日々の訪れる前と同じ心持・・・・のような不安、それはいつの世にもある。芥川は短編の中に、大正の世でも平成の世になっても、何十年何百年変わらぬ人間の本質をそっと入れ込んだという。今を生きる我が心中をえぐるように入り込んでくる。これが芥川文学か!次は『河童・或阿呆の一生』
読了日:02月15日 著者:芥川 龍之介
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■河童・或阿呆の一生 (新潮文庫)
印象に残ったのは「玄鶴山房」子供の喧嘩、大人たちの道化、人の苦痛への享楽、見事に表現されている!?しかし、読んでいると暗くなる一方だ。「河童」人間社会と対比する河童社会・・・ぅ~ん。「或阿呆の一生」「歯車」頭がおかしくなる自分を自覚する芥川さん!?今の世なら精神内科に行ってカウンセリングなんて方法もあったでしょうに・・・。膨大な知識を持ちすぎて「或阿呆」になってし・・・芥川さん、疲れました。などと思いながら「楽しい読書」は何処にと云う感じ。次の『侏儒の言葉・西方の人』で〆切にします。
読了日:02月16日 著者:芥川 龍之介
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■侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫)
「神」に近づこうとした芥川さん、世の書物を読破しその知識力で創造主に最も近い芸術家小説家の道を選ぶ。『羅生門、鼻、芋粥、地獄変、杜子春』それは無理解対立葛藤を経て自己の絶対化から人間の自然の生き方を見つけるものだった。だが『河童』では、神イエスは人間的に生きた人間であった。自然を理解しているのに自身を理解してない「最大の矛盾」があった。イエスは信仰者により神格化されたと同様に芥川は後代の愛読者に・・・と限界を感じ諦めた。極薄知識なれど夏目、芥川、太宰、三島と繋がる文学がぼんやりと・・・。
読了日:02月19日 著者:芥川 龍之介
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■トンデモ偉人伝―天才編
知人がくれた本書。みな結構ショックな変人奇人ぶり。なかでも「ソクラテス」「ルソー」「カント」「ドフトエフスキー」がイメージとまったく違うとんでも変人のエピソードが紹介されている。信じられない、ほんとに?いい加減なとんでも本かと思いきや著者は真面目に偉人たちを研究しているようだ。漱石さんはこの天才編に登場している。「I LOVE YOU」を「私はあなたを愛しています」と訳をした学生に「日本男児はそんなことは言わない。こういう時は『月がキレイですね』と訳すもんだ」漱石さん凄い!:-) ぜひ「作家編」も読みたい
読了日:02月20日 著者:山口 智司
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■山椒大夫・高瀬舟 (新潮文庫)
漱石さんと違い独逸で社交的に留学生活を送ったようですが、最初の方の短編「カズイスチカ」「妄想」などは、やたら仏蘭西・独逸語があって読みにくく閉口。かと思えば「興津八五右衛門の遺書」は漢字だらけでスルー。「護持院原の仇討」辺りから引き込まれる。ぁ~、敵を探す辛く果てない忍耐の旅旅旅旅旅の物語。「山陽大夫」・・・ぁ、安寿と厨子王!知りませんでした。盲目の老婆になったお母さんに会う場面は、この年でもほろり。「高瀬舟」微笑む不思議な罪人、ぁ!これも知っている、学校で読んだ刹那い物語。鷗外さんすみません。
読了日:02月24日 著者:森 鴎外
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■博士の本棚 (新潮文庫)
「本棚」の二文字と挿絵だけの印象で買った本書。『博士の愛した数式』はTVで見て感動した。ぁ~、あの著者の本。へぇ~女性だったのね。読み始めるとすぐ入り込んだ。そういう時は、ページをめくるときシャリッ、シャリッ、っと音がする。紙をなでる指からは著者や登場人物や風景や香りや風や光、あらゆる心情が伝わってくる。1ページ1ページ文章のリズムに身をまかせ時は流れる。読書と云う幸せな時。ぁ~、ここの500文字にどう表せばいいのだろう。小川洋子さんに恋をしてしまったようだ。と、とにかく本書に出会えたことに感謝する。
読了日:02月28日 著者:小川 洋子
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2009年に読んだ本

2010 - 01/27 [Wed] - 15:47

本がある部屋
 2009年の読書メーター
 読んだ本の数:144冊
 読んだページ数:40104ページ

 続きを読むは開かない方がいいとおもう。特に携帯では。延々と144冊分が出てくるから。

 今年は150冊を目標かな。2.5日で1冊か・・・。

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100%ありえないこと

2009 - 12/30 [Wed] - 19:54

 世の中に100%ありえないこと・・・・。だと思っていた。しかし、それは100%くつがえされた。こんなことがあって良いものか。

 世の中には3つの坂がある。下り坂上り坂そして「まさか」

 人間は醜い。虚構の世界に生きている。太宰治が悩んだ末の結果は・・・・結局、人間は愚かな生き方しかできない。そう、一生悩みぬいて死んでいく。

 とうぶん仕事はいけれない。ブログもしばらく休止。


 ほんとうに、まさかのことが起きるんだ。そして、これからも幾つも何度も・・・・。

2009年11月に読んだ本

2009 - 12/24 [Thu] - 16:55

2009年11月の読書メーター2009年11月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3396ページ

 11月はなんといっても『嵐が丘』を読み終えたことが大きかったかも。なにしろ大作で読み応えがありますからねぇ~。家系図が複雑だし同じ名前があるし、家系図をコピーしてシオリを自作して、勤務先の休憩時間、寝る前、もちろんお風呂でも、それだけ面白かったんです。

 もっとたくさんの夏目漱石小説を、じっくり読みたかったんですけどね。一日読書するのも結構体力がいるし、読書ばかりしているわけにもいきませんからねぇ。勤務形態が夜遅いのでうまく体調を整えられないんですね。

 今月は読書メーターサイトの自分の感想文をコピペしただけにしておこう。この感想文は字数制限があるので、けっこう難しいんだよね。ほんとならこのサイトに一冊づつタラリタラリと書きたいんだけれども・・・え~、なんども書きますが、勤務の終わるのが遅いのでねぇ。以前のようにそのあの。

 やっぱし、人間は一日8時間働くのががよろし。12時間労働で「2日働いて2日休む」なんてのはダメ。ぇ、羨ましいっていう人がいるけどね。違うよ、違う。日が昇ったら起きて働く、日が沈んだら労働は終わり。これがなんといっても正常なの。と、つくづく思うのでございます。



 ■草枕 (新潮文庫)
妻が『道草』と間違えて買ってきた、漱石の初期作品。「山道を登りながらこう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」どこかで聞いたか読んだか話してもらったか、なんだか懐かしい感じで始まった。のは、よかったけれども難しい言葉で後ろの解説頁を右往左往しながら読む。この画家は本当の画家を探し求めた、漱石も本当の文学を探した。結局、良く分からないけど、なにやらこの小説は絵画鑑賞のように読めばよいようだ。いつもながら女性の描写には萌え萌え。
読了日:11月07日 著者:夏目 漱石
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 ■空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)
空気を読んで同調して同じ壁のブロックになると楽に生きられるけれども、壁が崩れると一緒に総倒れとなる。そうならなのにはどうするか、本を読むのが一番よい。と、まぁ、よくある本、このスカスカの行間で1500円は高いかと思ったけれど、けっこう新発見、ため、になったヨ!一例として、手を使って付箋を貼るよりも脳で処理するほうが圧倒的に速い。脳内にマインドマップをつくる。『羊たちの沈黙』ハンニバル・レクター博士の「脳内に宮殿を築く」 ぉおおおおお~、これだ、これ。というようなところが久々に何箇所かありました。
読了日:11月07日 著者:小飼 弾
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 ■ペンギンの国のクジャク
勤務先の図書コーナーで発見。この会社の事が書いてある(笑)ぁ、自分もしっかりペンギンだ・・・。
読了日:11月09日 著者:BJ ギャラガー,ウォレン・H. シュミット
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 ■嵐が丘 (新潮文庫)
なぜかどんどん引き込まれていく、家系図をコピーして栞にして読み進む。ヒースクリフは悪魔のようだしキャサリンは激情のわがまま娘。登場人物全てが憎悪渦巻く人々だ、まさに荒涼たる灰色の世界『嵐が丘』。ぁ~、悪、憎、怒、悲、壮烈に極限まで描かれる醜い人間たち。でも、意外にもスッキリしてくるのはなぜだ。太宰さんも漱石さんもこの小説を読んだのだろうなぁ。ふと思いながら、厚いこの文庫の中程で’39年公開された映画をDVDで見た。力作だったけれども、この小説を読む面白さには遥かに及ばないと思った。
読了日:11月15日 著者:エミリー・ブロンテ,鴻巣 友季子
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 ■ヘタな人生論より徒然草 (河出文庫)
著者は言う、流れの速い「情報社会」という川辺で「呑み込まれる危険」と「取り残される危険」板ばさみに葛藤する現代人。踏み込む勇気は「確固たる価値観」、押し流されないには「融通無碍の身の軽さ」相反する思考を兼ね備えた吉田兼好の随筆『徒然草』を基に確実に身軽に歩こうと。なるほど、「論語」も素晴らしいけれど日本人の著というのがなにより嬉しい。飾らない著者の体験を交えた分かり易いお話は「付き合い、男と女、欲望、若さと老い、品性、教養、死、生きる」みな楽しいし感慨深い。
読了日:11月16日 著者:荻野 文子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3813141


 ■シャトウルージュ (文春文庫)
たまには、エロな小説もありかなと思って105円で購入。ぁ~あ、やはりというか『失楽園』と同じ・・・どうも駄目だ。著者は愛と性について語ろうとしている「ような気がする」のだけれど、何もかもが中途半端で終了してしまったー。
読了日:11月21日 著者:渡辺 淳一
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 ■夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
一章を読み終えて少々合わないかなと思いつつ、二章では古本市を舞台に繰り広げられるお話に読書好きとしては自然に引き込まれ、ぁ~こういうストーリー展開なのねなどと分かると、素直で純な乙女への「私」の恋はどうなるー、ワクワク、ドキドキ、映画化したらオモチロイだろうなぁなどと、表紙のfantaな絵をときおり見ながら、軽快になむなむ。「本との出会いは一期一会。その場で買わなければなりません」といって「私」にお金を貸してくれたのが印象に残っている。
読了日:11月23日 著者:森見 登美彦
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 ■のぼうの城
大河ドラマや戦国物はわりと好き。人の器、武士道、まさかの戦略、猛将の心意気と活躍・・・云々。秀吉の北条攻めの話は巨大な一夜城あたりぐらいの知識がある程度で三成の忍城攻めの話もよく知りませんでした。これは面白い。三成の壮大な戦略と成田勢の猛将の戦略や活躍、戦いには欠かせない百姓たち、皆生き生きと描かれていて映画を見ているようでした。両者ともあっぱれな戦い振りと最後の「のぼう様」の器大きく思慮深い!?戦略や物言いもスカッとしました。
読了日:11月24日 著者:和田 竜
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 ■よろめき… (二見文庫)
ある本にエロ本もたまに読めば想像力を養う練習になると「今話題の新人女流作家」の帯に魅せられて・・・。ぁーー、間違いでした!ストーリー、展開、風景模写、(あっち以外は!?)読んでいてイライラしてしまいます。結局のところエロ小説に通常の読書の目的を求めてはなりません。想像力を養うことなど官能小説に求めるのは時間の無駄なのでした。夏目漱石がたった1行で描く女性の魅力は、この小説の数ページ分かかっても表せないだろう。などと思いながら流し読みにて終了。
読了日:11月28日 著者:小玉二三
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 ■行人 (新潮文庫)
兄が弟を信用しているからこそ頼むのだと言い「妻と一夜を共にして自分への真意を確かめてもらいたい。」こんなことを頼まれたらどうしよう。さすがに弟は日帰り旅行という条件で引き受け兄嫁と共に出かけるが大嵐となり宿に泊まることになる。さらに停電し2人は闇の中。ここへ漱石は母親、父親、妹、友人を絡めて話を作り上げていく。スキャンダラスな男と女の三角関係の物語。ぃ~え、全然違いました!ーー絶対である人間を求め続け悩み苦悩する兄の姿は漱石自身なのですね。でもHさんでもあるわけだ。
読了日:11月28日 著者:夏目 漱石
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10月の読書<成功本・自己啓発本

2009 - 11/29 [Sun] - 16:10

 ■ー頭のいい人だけが知っているーお金を稼ぐ読書術ー33歳で3億円をつくったインプット・アウトプット法ー

 成功本自己啓発本を読むのを一時休止して文学小説なるものを読んで見るのも、なにかしら掴めるものがあると思った。「読書ほど安全確実な自己投資法はない」という帯で即買い。

 いろんなジャンルな本があり中にはスカ無駄ハズレダメ本があるけれども「無駄な本は一冊もない」一つでも得るもの学ぶものがあれば元は取れる、そして実践に移さなければ次々本を渡り歩き趣味の延長だけになるやも、これと思った時は本を閉じ行動せよ。と、著者はいう。本を多読し迷走気味の自分に一つの道、発見。では、行ってきます!


 読了日:10月10日 著者:午堂 登紀雄 読書メーター自分の感想文より引用

 この著者は、とにかく本を読んで必ず何かを吸収し実行してきた人。漱石さんばかり読んでいたら少々不安になっていましたから、けっこう助かりました。

 でも、なにか吸収してアウトしないといけないんですけどね。



■読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書)

 数年前の自分なら本書を読んで自慢話と本の宣伝と思って終了。でも今は違う。カツマーじゃぁないけど勝間さんの考えや生き方を読んで自分の目標としているもののヒントを幾つも見つけられる。

 その中の一つ、いい文章を書くには「難しいことは分かりやすく」「わかりやすいことは面白く」「面白いことは深く」これ、素直にありがとう、頂きます!

 それから、書店の方のお話や様子はとても興味深く読めました。本の並べ方とか、店員さんが何をしているとか、その本屋さんの特徴とか、この先違った視点で見られます。


 読了日:10月17日 著者:勝間 和代 読書メーター自分の感想文より引用




 ■悩む力 (集英社新書 444C) (集英社新書 444C)

 世は不幸の方向に向かっている。その流れを変える事はできない。自分も所詮この世の中で生きていくしかない。でも、どうしたらいいか分からない。

 漱石文学の登場人物は不満と不安を抱え「さまよって」いる。愛とはその時々の相互の問いかけに答えていこうとする意欲のことで幸せが愛の目的ではない愛がさめたことを最初から恐れる必要はない。と、著者は言う。

 『それから』『門』『こころ』から見えるのは、金満主義を憎悪した漱石、横着さが無い真面目な漱石、日常的な男女のあり方、慎ましく生き資本主義を冷静に見つめた漱石だったのか。


 読了日:10月25日 著者:姜尚中 読書メーター自分の感想文より引用

 悩むことから無理に脱出したりしない方が良いかも。今の世は悩まない生き方のほうがおかしい。漱石が生きた明治も終わりになる頃の世情も同じようなものだったようだ。

 人は何度もバブルを繰り返して生きていくのだろう。


■目立つ力 (小学館101新書 49)

 ブログで怖いのはネガティブコメント。ま、世の中同じ意見をもっている人ばかりと限らないからと分かっていても、けっこう精神的ショックが大きい。自分の趣味や考えや生き方をweb上に公開しなくてもいいんでないの、なんのためにブログなんて書いているのなんてことになる。

 最後の対談で「目立つことの意味」として人が最大のコンテンツ希少資源なので他に役立つことを知らせる必要と共にスキルもあげられる。それには無欲で純粋な自分でいることが大切とな・・・・なるほど。とりあえず、深呼吸しよう。


 読了日:10月26日 著者:勝間 和代 読書メーター自分の感想文より引用

 このブログにコメント欄がないのは、スパムコメントとか誹謗中傷コメントとかで、自分の時間を邪魔されたくないから。ぇ?ならば、公開しなければ良いじゃないのって?

 そのとおりです。だからもう止めようか・・・。

 勝間さんは強いですね。根本的なもの事、つまり「志」が自分とは次元の違うところにあるのでしょう。

 とりあえず、あと10年後、自分はどうなっているのか・・・。書いておきたいし、誰かが見ているかもしれないし、無欲になれる日が来たらコメント欄があるかも・・・。

 だから、当分このままでいこうと思っている。


■大不況には本を読む (中公新書ラクレ)

 堂々巡りの口論をしたあげく結論がでずにしかも最初の原点のところまで戻っていたりして半日続いた会議に出席したような気分。

 その会議の出席者にはこの著者のような人がいて、決まりかけた事を「待てよこういう事も考えられる」などと、あ~でもないこ~でもないとことごとく論じる。言っている事は、確かにごもっとなこと、そのとおり、な事実を喋りまくる。で、どうするの?となると「だからさぁ、それを話し合うんでしょう~。」と言われる。

  P232(「この人はなにが言いたいんだ?」ということになるのですが、)←思わず笑。疲れた。


 読了日:10月27日 著者:橋本 治 読書メーター自分の感想文より引用

 この本は、読書好きな人は思わず手に取ってしまうかもしれない。でも、買わない方が良いと思う。時には苦笑しながら、あるいは叩き付けたくなるような衝動を抑えながら、読み進む。結局、時間とお金の無駄使い。

 支離滅裂な本の一例として参考に読んでも良いかもしれない。


 ■五〇歳からの人生設計図の描き方 (角川oneテーマ21)

 ホームズの研究家としても有名な著者は37年勤め,取締役にもなった会社を57歳のときにやめて教職の世界へと転身する.以前からの夢を実現させたのだ.

 終身雇用が崩壊した現世でリストラを恐れるな,そのためには・・・と,よくある話と思ったけれども,1935年生まれの著者が語る”五〇歳が描く夢,夢への時間作り,老いというもの”など,心の中に染み渡たる。

 朝早起きして、妻と散歩途中にある洒落た軽食屋で-ティファニーで朝食を-の気分を味わい,朝食の後片付けが無い妻はガーデニングの用意.自分は軽く読書後在宅勤務.我が描く夢


 読了日:10月28日 著者:河村 幹夫 読書メーター自分の感想文より引用

 50歳を過ぎた人、近づいた人、それから若い人、とても参考になるかも。


 ■大事なことは3秒で決める! 資金ゼロから3億つくる“反常識”発想法

 多くの成功本があふれ返っている世の中で成功する人はあまり見たこと無い。それは、実践しないからだ。なぜ?まず「素直」コミニュケーションの基本と「一生懸命」学ぶための基本。

 そして、「人の役に立つこと」学び・稼ぎ・返すが根底にあるように常にそれを意識し生活する。知識、情報を蓄え、そうして、実践・行動に移す。決断するときは3秒!


読了日:10月30日 著者:午堂 登紀雄 読書メーター自分の感想文より引用

 即、決断できるようになりたい。


 ■ネットビジネスの終わり (Voice select)

 ネット収入が少々あるので読んでみた。この著者が言うにはバブルの宴は終り全て駄目、みたい。

 著者は総予算100億円超のprjでの資金調達法人向け増資対応専門ホワイトヒルズLLC設立して・・・云々。Googleはバベルの塔、Amazonのロングテールは20%「だけ」、フラット化する社会はむしろ不公正で生かせないものは塔の底辺で這いつくばる。

 じゃ、どうするの、どうしているの?答えは無い。本書には聖書の文言が登場する。いつも不平不満を言いながら聖書をひも解く『嵐が丘』のジョーゼフを思い出した。ブツブツブツブツ。


 読了日:10月31日 著者:山本 一郎 読書メーター自分の感想文より引用

 ほんとにこの人はブツブツ言っているだけだと思うんですよ。これは買って損した本。

▼読書メーター

10月の読書<ほぼ日手帳

2009 - 11/25 [Wed] - 13:50

ほぼ日手帳革カバー ■ほぼ日手帳公式ガイドブック あなたといっしょに、手帳が育つ。

 今年から使い始めた『ほぼ日手帳』。いろいろ試したけど、これが一番自分に合いそう、とうぶん使っていく予定。これはBOOKOFFで発見。いろんな人の手帳を見るのは楽しいし、使い方のヒントが盛りだくさん詰まっている。


 読了日:10月10日 著者:・・・読書メーター自分の感想文より引用

 今年は、革のカバーを購入。さっそく使っている。だんだんと馴染んできていい感じになってきた。末永く使っていくのが楽しみ。

ほぼ日手帳押し花 ■ほぼ日手帳の秘密 2007

 BOOKOFFで『ほぼ日手帳公式ガイドブック』と一緒に並んでいるのを発見。2007年版と少々古いけれども奇麗な写真で紹介されている43人の使用例は見ているだけで楽しい!思わず買い。職業や生活が違うとそれぞれの使い方があってとても参考になりました。

 それから「ほぼ日手帳」がネットを介在にして使用者ととも育って行く歴史が面白く、これまたinput。バタフライストッパーのペンさし、方眼、1日1ページが自分のお気に入り。たまにいろんな切り抜きを入れているけれど、押し花なんていいね、自分のスタイルを楽しく模索中。


 読了日:10月10日 著者:ほぼ日刊イトイ新聞,山田 浩子 読書メーター自分の感想文より引用


 さっそく、楓か、モミジか分からないけれど、テープで貼付けています。この日は小布施町にPTA研修旅行に行ってきたので、その時拾ったものと小布施の栗おこわ定食の箸袋をはさみこんだ。

 新聞の切り抜きとかいろいろはさみこんでいるので、とても分厚くなってしまった。けっこう、のちのちに我が歴史を振り返る時、楽しいことだろう。

10月読んだ本読書メーターと夏目漱石

2009 - 11/23 [Mon] - 11:12

2009年10月の読書メーター2009年10月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3198ページ

 10月は14冊。忙しい、忙しいと言いながら3日に一冊ペースで読んでいる。勤務日は、お昼休みと食堂での夕食の後の休憩と、お風呂で読書、寝るときにも読書。

 ぁ?読書ばかりしているので忙しいのでしょうか?

 グラフを見ると、前半は夏目漱石を読みふける。漱石さんは簡単に言うと暗い!『坊ちゃん』を読んだときのイメージと全く違った。そこで、『坊ちゃん』を読み直し、漱石さんの文学にはまっていく。

 でも、後半になると成功本や自己啓発本を無性に読みたくなる。なぜか、文学なるものを読んでいるとこうなるのである。

 とりあえず、夏目漱石だけまとめておこう。



■それから (新潮文庫)

 実家から生活費をもらい使用人を使い見合いを断り続け心の奥では世の中を冷笑しながら生きる”道楽息子”が30になって、愛の告白をする。それは親友の妻だ。

 前半、漱石文脈(精神論)にくじけそうになるも、その告白場面からはどんどん引き込まれ、我が身は問われる。父に激怒され断絶だぞ、どう親友に話すんだ、世間の非難に絶えられるか、愛か現実の生活か、いまさらおどおどするな、と。

 そして、愛とは死を覚悟することと決意する”女性”を守れるのか、と。物語は怒涛の終焉に・・・こ、これが夏目文学なのか。


読了日:10月05日 著者:夏目 漱石 読書メーターの自分の感想文より引用

 このラストには驚きました。まるで、ハッピーエンドじゃないんですから、そして、どうなってしまうの、どうするんだろう、きっと頑張って生きていくんだろうなぁ、でも現実は厳しいし・・・なんて、いろいろ考えてしまうのでした。

 これは、次の続編と言われる『門』を読むしかありません!


 ■門 (新潮文庫)

 夫「宗助」妻「御米」二人は重い過去を背負いながらも崖下の小さな借家で日が暮れるとランプの灯りで寄り添い語らい二人だけの世界で寂しく睦まじく静かに暮らしている。

 弟が下宿を始め、御米の大病、大家さんと仲良しに、二人の過去、親友の突然の出現、そして、禅寺にいったりして、『それから』のように驚愕のラストが来るのではと読み進む。

 が、「春が来たね」「またすぐ冬だよ」みたく、結局何にも変わらず終わってしまった。う~っ、こ、これも夏目文学なのか。恥ずかしながら御米さんにほんのり恋心。次は『こころ』


 読了日:10月13日 著者:夏目 漱石 読書メーター自分の感想文より引用

 
 御米さんが眠れなくて深夜に、暗い家の中をひとまわりする場面がある。なにかがおこるのではないかと、ゾクゾクしながら読み進む。漱石文学の描写では怪談話のように思えるこういうところが時々出てきて、とても怖い。読者は御米さんの目となり心になって一緒に歩いているようだ。ろうそくに照らされる暗い真っ暗な家の中。

 それにしても、ラストが普通に終わって拍子抜け?でも、後味は悪くない。あぶなっかしいけれども、二人の静かな生活が続くからいいかな、きっとうまくいくよ、大丈夫だよ、なんて、思えるからだろう。これも漱石文学なのかと、ふと思う。

 この小説で面白かったのが、主人公は賃貸に住んでいるということ。築何年かは不明だけれども、雨漏りなんかしてけっこう古いようだ。

 そして、なんといっても崖下直下にある。そして、日当たりも悪いようだし、風とうしも悪いようだ。立地はとても悪い。だから、家賃も安いと思われる。そんなところで世間と隠れるように慎ましく暮らす夫婦がいる。

 大屋さんは、崖の上に大きな家があって、話好きで弟を書生にするといったように、けっこう面倒見もよい。それに、雨漏りもすぐ直してくれるようだしメンテナンスもすぐにしてくれる。なかなか良いオーナーだ。


 


 ■こころ (集英社文庫)

 三角関係のような事は色恋にしても仕事上の事でも明治も平成の世でも同じなのかな。相手を思いやりつつもやはり自分の利益を考え、悩んだり、後悔したり、嘘言ったり、裏切ったり、出し抜いたり。

 人間の本質を淡々と語りながら夏目漱石はとことんまで人(特に男)を追い落とすんだね。人間の醜さ、愚かさ、悲しさ、寂しさ、ぁ~太宰さんも読んだんだろうね。

 夏目さん自己啓発本や成功本のような生き方はできなかったのでしょうか。単にお金に不自由しないもとに生まれたお坊ちゃんの戯言・・ぁ『坊ちゃん』を最後に読もうか。何か希望が見えるかも。


 読了日:10月21日 著者:夏目 漱石 読書メーター自分の感想文より引用



  この主人公は、当初この先生に一目惚れ?なにやら怪しいストーカーのような行動をとって先生に近づいていく。ウザイと思うような彼をこの先生は素直に?受け入れていく。ちまたでは、同性愛の小説として見られているようだが、そう思われてもしょうがないかも。

 でも、話が暗い。

 ロンドン留学した漱石さんは、文明の発展後の世界をロンドンの人々や町並みに見た。それは、人間の限りない欲望の果てに終焉した世界だったという。まるで、モノが溢れているのに病んでいる今の日本を見ているような世界だったかもしれない。

 そのころ、日本では、まさに明治の文明開化の時代であった。

 文明開化の果ての姿を見てしまった漱石さん、少々精神的にまいってしまって日本に帰ってきたとか。きっと思慮深い真面目な人だったかも・・・。




■坊っちゃん (角川文庫)

 「狸」「赤シャツ」「野だ」「山嵐」「うらなり」・・・。自分の職場にいる人間の顔を思い浮かべて「ぷぷっ」今の世でも、どの職場でも、変わらない人間社会。などと思い笑いつつ軽快に読み進む。

 漱石さん、今の世でも読み継がれる楽しい小説を書いていたんですね。『坊ちゃん』は39歳。そして、『三四郎』 41歳、『門』43歳、『行人』46歳、『こころ』47歳、『道草』48歳、『明暗』未完のまま49歳で永眠。だんだん辛く侘しく寂しい小説になっていく。

 漱石さん『坊ちゃん』で終わりと思ったけれど『行人』と『道草』も読むことにします。


 読了日:10月25日 著者:夏目 漱石 読書メーター自分の感想文より引用

 

 なんだか、小説家って、ようするに「人間」としての生き方を描いていくと、結局のところ、現実社会で生きるには偽善と虚構と裏切りの社会でしか人間は生きられないという結論になってしまうのだろうか。

 子供の頃、この夏目漱石の小説を読んだ太宰治はどう思ったのだろう。そして、やはり、太宰も人間の理想の生き方とのギャップに苦しみながら小説を書きつづけたんだ。

 などと、最近思っている。



揺らぐマンション倒産した夢 いろいろな事業を立ち上げて真っ当な商売や仕事をしようと思っても、苦しみつづけることになるだろう。たぶん、出家して禅のような世界に行っても人間である限り同じことだろう。

 そういうわけで、今日はこうしてブログをタラタラと書いて、そうして読書でもして、しずかに心を静める日にしようと思っている。

 マンションのお掃除は明日にいたしましょう。

2009年9月に読んだ本

2009 - 10/28 [Wed] - 18:13

9月に読んだ本読書メーター9月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3220ページ

 ぁ、もう10月終わり・・・。だいぶ遅くなってしまったけれども、9月に読んだ本のまとめ。

 太宰治の小説を一通り読み終え、司馬遼太郎を読んでみたがマニアチック過ぎて自分には合わず2巻で終了。
 
 その後、成功本や自己啓発本が無性に読みたくなのでありました。

 以下、読書メーターの自分の感想文を引用(ブログパーツ)してここに掲載しておこう。(一部編集あり)



津軽 (新潮文庫)津軽 (新潮文庫)
S19年書店の依頼で故郷の友人たちや生家を尋ね「津軽」をぐるりと回る旅行記。いつもの太宰私小説と様子が違う。本当に話し好きでユーモアサービス精神あふれる太宰さんが顔を出す。そして太宰さんの真の目的があった。でも、なかなか果たせない。これも運命と諦め帰ろうとするがいつもと違って諦めない。太宰さん、お話を盛り上げてくれます。そうして、ようやく・・・・このとき太宰さんはとても幸せそうなラストでありました。でも、戦後『斜陽』『人間失格』を書く太宰さんがぼんやりと浮かんでくる。少々侘びしくもありました。
読了日:09月04日 著者:太宰 治


ジョン・レノン対火星人 (新潮文庫)ジョン・レノン対火星人 (新潮文庫)
高橋源一郎さんは『小説教室』という本で知った。これをBOOKOFFで見つけた。ぁら、同じ著者なの!?と驚く。下品な性表現、B級ホラーにしか見えない残虐な表現。わけの分からない「すばらしい日本の・・」等の変な名前。ふと思う、絵画に抽象画のジャンルがある。例えば「ピカソ」の絵は未だ、よくわからない。でも、デッサン画などを見ると凄いと思う。文学とか小説の世界も同じなのでしょうか。本書はまったく意味不明、でも素晴らしい表現なのでしょうね。小説のジャンルに少々戸惑い。
読了日:09月05日 著者:高橋 源一郎

地図 初期作品集 (新潮文庫)地図 初期作品集 (新潮文庫)
作家に憧れた。大正14年16歳『最後の太閤』津島修治で書き始め、辻魔首氏、辻島衆二、小管銀吉、黒木舜平、そして太宰治。作家への長い道のり。29歳、美知子さんと婚約し中期作品の時代へ。最後の方に戦後36歳の時の作品『貨幣』があった。新札の百円札(女性)が幾人もの人生を渡り歩くお話。束の間の安楽を得るため、隣人を罵り、欺き、押し倒し、地獄の亡者の掴み合いの喧嘩をしてるような滑稽で悲惨な生活を彼女は見る。欲望と虚栄で戦争に負けたと。でも、一つでも幸ある事に役立つなら私は嬉しいとも彼女は語るのだが・・
読了日:09月10日 著者:太宰 治

惜別 (新潮文庫)惜別 (新潮文庫)
難儀な漢字が出てくる時代物小説は苦手でございますが、将軍家にご奉公にあがった女性のございます口調の太宰文脈でしたので思いのほかスラスラと読めたのでございます。『駆け込み訴え』のイエスと実朝の生き方は通じるものがあるとか、そして自分にも宿命的なものを感じたとか(美智子夫人の手記より)・・なるほど。『惜別』は国の依頼で書かれた小説だという。魯迅の東北大留学時代の中国改革へ心情・・・云々。一人物の生涯、思想等をまとめあげる文才に驚嘆。太宰さんの実像はまったく違うのか?と、また懲りない疑念が・・・。
読了日:09月16日 著者:太宰 治

愛と苦悩の手紙 (角川文庫クラシックス)愛と苦悩の手紙 (角川文庫クラシックス)
S7年23歳(実家からの送金停止)から始まりS23年39歳(万事よろしくたのむー妻へ)までの太宰さんの書いた手紙が掲載されている。美知子さんとのお見合いから結婚式を挙げるまでの太宰さんの文面からは希望に満ちあふれ一生懸命毎日を生きているように思った。これから終戦までの太宰さんが好きだし小説も好きだ。でも太宰さんの最後を知っているいまでは誓約書やその希望はなんだか侘しい。戦後、『斜陽』はもの悲しく『ヴィヨンの妻』『人間失格』あたりは前期の太宰さんに逆戻り。戦争がなかったらとふと思う。
読了日:09月17日 著者:太宰 治

直筆で読む「人間失格」 (集英社新書 ビジュアル版 11V) (集英社新書 ビジュアル版 11V)直筆で読む「人間失格」 (集英社新書 ビジュアル版 11V) (集英社新書 ビジュアル版 11V)
小説家の原稿が見られるとは。第一印象は意外に修正だらけで大変だったのね。下欄には解説があるで、何をどう修正して、どう考えていたのかなんて事も書いてある。これは、にわか太宰治研究者の私には必須の書かも。解説にも書かれているが最初の出だしは筆圧が強くインクも濃いのに、後半の「罪。罪のアントニムは、何だらう。」そうして「生きているのが罪の種なのだ」あたりにくると筆圧は弱く細く薄く読みにくい。・・・太宰さん、楽しませてくれるために書いた太宰文学を楽しむだけにしておきます。
読了日:09月17日 著者:太宰 治

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)
ある知人が本書を興奮気味に話してくれたのは3ヶ月ほど前だった。八巻までもあるのに4回も再読した!そんなに面白い?まず一を読んでみる。明治維新後の立身出世主義の気風の中で日本国を作り上げていく。兄(秋山吉古)は騎兵士官へ弟(秋山真之)は海軍へそして友人(正岡子規)は文学への道へ進んでいく。兄が弟にいう「男子は生涯一事をなせば足る」「身辺は単純明快でいい」と。我が心身に響く也。なにか日本人がキリッと締まっている。平成21年政権交代後の日本は・・・。などと思いながら二へ読み進む。
読了日:09月20日 著者:司馬 遼太郎

坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)
戦国物とか維新物とか好きなれど、今は読みたくない。冒頭から日清戦争の歴史、戦艦の詳細、戦術、戦略、軍人模様などなどが奥深く続く、ぅ~む、マニアチック。わりと、面白い。ぁ~、でも今はお腹一杯。俳句はよく分からないけど子規のお話が出てくるのでへこたれずに読み進む。考えなくとも絵のように目に浮かぶ句を追求していたとか。「柿くへば鐘がなるなり法隆寺」なるほど・・。阿部寛、本木雅弘、香川照之が出演するテレビドラマを楽しむことにして、なんとなく題名に引かれた本書。ときに(ニ)で終了せり。
読了日:09月26日 著者:司馬 遼太郎

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書) (光文社新書 393)会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書) (光文社新書 393)
この不況下で脱サラした知人に会った。彼はこの本に書かれてるリスク・リテラシーを、現に、実践していた。それは身近で小さなものもあった、好きな晩酌を止めた、健康維持のため目標10kのマラソンを始めた等。終身雇用下で働くのを否定しないがいざとなれば会社にモノを言えるし外にも出られる実力を身に付けておくリスク管理はこれからは必須。小さな事、一日0.2%実現すれば365日で102%のリスク改善が出来る。と著者はいう。彼のような人、そして本書に出会えたことに感謝。おかげでリテラシーは数%?改善!
読了日:09月29日 著者:勝間和代

リーダーは半歩前を歩け (集英社新書 509A)リーダーは半歩前を歩け (集英社新書 509A)
一家の長である父親でもリーダーとしての素質はいるし、ましてや事業でもするつもりでいればなおさら必要なことなので読んでみました。これからのリーダーは超人的なパワーで数値だけを伸ばすのではなく、一歩進んで半歩下がる的に人を生かして行く資質が、これからのリーダーには必要だと・・・なんとなく理解。そして、リーダーの最終的な力量はどれだけ「孤独」に耐えられるかということが心に残りました。金大中さんのお話は少々政治色が強く読み飛ばしぎみでした。
読了日:09月30日 著者:姜尚中

読書メーター

太宰さんの生き方を探る

2009 - 09/27 [Sun] - 18:44

My読書メーター感想文より引用(茶色文字)
太宰さんの生き方を懲りずに探し求めるのでした。
少々まとめてここに記す。

ろまん燈籠ろまん燈籠

S16年・32歳~S19年・36歳までが収録されていた。『ろまん燈篭』は小説好きの5人の兄妹が連作していくお話。各性格が面白おかしく楽しい、とても好きな短編。太宰さんがのびのび小説を書いている様子が目に浮かぶ。S16年12月6日真珠湾攻撃。厳しい言論、文学統制、さらに食料や大好きなお酒も配給となる。『散華』は戦地から来た詩「大いなる文学のために死んでください自分も死にますこの戦争の為に」北の地で彼は玉砕ス。太宰さんは命をかけ死ぬ思いで小説を書き続ける。次は『お伽草紙』


読了日:08月20日 著者:太宰 治



回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1) (講談社文芸文庫 つH 1)回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1) (講談社文芸文庫 つH 1)

 太宰さんの術中にすっかりはまってしまったのかもしれないと思い、再読。やはり、美知子夫人には頭のあがらない気弱で無精な太宰さんでした。でも、『駆込み訴え』の口述筆記の場面「<略>蚕が糸を吐くように口述し、淀みもなく、言い直しもしなかった。ふだんと打って変わったきびしい彼の表情に威圧されて、私はただ機械的にペンを動かすだけだった。」そうして戦後、津軽から帰ったあたりまでの太宰さんが好きだ。『人間失格』を書き太宰さんは燃え尽きたのかもしれない。美知子さんはたくましく生きた昭和の妻だ。


読了日:08月20日 著者:津島 美知子



お伽草紙 (新潮文庫)お伽草紙 (新潮文庫)

 最後の「解説」を読むのは楽しみだ。自分の考えと同じだったり違っていたり嬉しかったり残念だったり。『お伽草紙』ときには原稿を手掴みし防空壕に避難、命がけで書き続けた。太宰の人生観、芸術、倫理、思想、実生活体験全てを投じた、全作品中芸術的に最高傑作。誰もが知るお伽話をもとに大胆不敵、自由奔放自己空想翼広げ、自己告白、現風刺、人間性格、宿命の恐怖を造形した二十世紀日本文学の最高傑作。中期の太宰作品は青春文学ではない、中年こそが読んで欲しい。等と書かれていた。同感!『新釈諸国噺』も最高。


読了日:08月24日 著者:太宰 治




津軽通信 (新潮文庫)津軽通信 (新潮文庫)

 『失敗園』(S15年)は太宰さんが庭を見つめながら(たぶん)野菜や花たちの語りをまとめたもので我が家の家庭菜園の貧そな野菜たちを連想しておもわず笑いがこぼれました。戦後に書かれた『津軽通信』(S21年)は帰郷したときの津軽の兄や知人たちとの太宰さんらしいお話がまとめらていた。そして、『未帰還の友に』(S21年)や戦後帰らぬ友人のお話、『女神』(S22年)はシナより戻った知人が狂人になっていたお話などがあった。戦後の短編は戦中の作品である『お伽草紙』や『ろまん燈籠』に比べ、私小説的な部分が色濃くなってきて(


読了日:08月29日 著者:太宰 治


 『失敗園』何の話かと思ったら、食糧難の時代に奥さんがせっせと育てている野菜同士のお話だった。なんとも、我が家の家庭菜園を思い出してしまった。

野菜たち13-2009-08-24野菜立ちピーマン2009-09-06 トマトは毎年ほとんどが赤くならないうちに腐っていくし、ナスは、今にも折れそうな細い茎にポツリポツリとかろうじて実を結ぶ。

 ピーマンは鉢植えの観賞用のように弱弱しく小さく雑草の中に埋まる。

野菜たち14-2009-08-24野菜立ちキュウリ2009-09-06 かろうじて雑草の中に見える枝豆は、実はなく皮だけだ。ビールのつまみにしたら皮の塩をなめるだけになるだろう。

 ゆいつ元気に見えるのはキュウリであるが、成長が遅いためか、一気にズラズラとなるので毎食キュウリが食卓の大半を占めるようになる。

 ここは以前、稲作をしていたところで地目は『田』になっている。今流行りつつある、一戸建て賃貸でも立てようか・・・・などと思いながら、ほんのり赤くなったトマトをポイと口に入れ草刈に励むのである。

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